2019年1月30日に阿里巴巴(Alibaba, アリババ)が調整後の第三四半期終了後の財務報告を行いましたので紹介します。

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第4四半期の売上は前年同期比で41%の成長となる1,173億元(約1兆8,800億円)でした。営業利益は33%成長の310億元(約4,960億円)、経常利益は3%増の268億元となりました。アリババ曰く、中国のインターネット企業の中で始めて単独四半期の売上が1,000億元を超えたとのことです。

セグメント別では商業と呼ばれるEC系が40%増の1,028億元で全売上高のかなりの部分を占めています。また、クラウドコンピューティングサービスは66億元と規模は商業に比べて小さいですが、成長率は84%と群を抜いています。その他、デジタルメディアとエンターテイメントを合わせて65億元、イノベーション分野が13億元と続いています。イノベーション分野は73%増と着実に伸ばしてきていることが分かります。

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直近の第4四半期においてアリババのEC(タオバオやT-Mall)のアクティブユーザーアカウント数は6.6億となっており、前期末の9月時点から3,500万増えています。この増分の内70%が低級都市(経済発展が遅れている都市)であり、フロンティアが拡大していることが分かります。また、支付宝(Alipay, アリペイ)の全世界におけるアクティブユーザー数は10億に達したとのことです。すごいですね。

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時系列で見ていきましょう。売上高は成長し続けていますが、減速傾向にあります。前年同期比の41%という数値は確かにすごい伸び率ではありますが、速度は鈍化しているということです。

また、クラウドコンピューティングサービスの成長率は前年同期比で84%と悪くない数値ですが、かつて100%以上の成長を見せていた頃と比べると減速傾向にあります。2018年上半期においてMicrosoft Azureが76%と前期の89%成長から速度が鈍化し、Amazon AWSが前年同期比で45.7%の伸びを見せていることから考えると、世界的にクラウドコンピューティング業界の伸びが鈍化しており、アリババも同様である、ということが言えるでしょう。

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いずれにせよ、日本にいる我々からすれば驚異的な規模、成長率であること、中国インターネット企業の巨頭であることには変わりはありません。イノベーション分野も70%を超える成長をしていること、そしてそれが今後アリババのエコシステムに乗ってくることを考えると、将来も楽しみです。引き続き注目して参ります。

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