中国では”夜間経済”が再び活況を帯びています。湖南省の長沙市では”夜粧師”が再び注目されています。”夜粧師”は夜間に社交などの活動を行う個人に向けてメイクを施す仕事です。

夜粧師の一人である羅嘉冰の営業時間は毎晩18時から22時までです。顧客のメインは女性ですが、男性も全くいない訳ではありません。メイクの目的は友人との社交、すなわち食事やパーティなどに備えてのものもありますが、最近では抖音(中国の本家TikTok)で動画を配信することが目的であることも増えてきているようです。

彼女が施す「夜粧(ナイトメイク)」の値段は35元(約520円)〜100元(約1,500円)の間で、月収は1万元(約15万円)を超えるそうです。

バーやクラブなどはやや暗い空間演出であるため、メイクも濃い目にするそうです。また、近年の抖音の流行に伴い、男性でナイトメイクを職業とする方も少なからず現れているそうです(抖音には男性のメイク動画が見られます)。

優加化妝店の店長である馬澤平によると、”00後”は欧米系で濃い目、”90後”は日韓系で自然なメイクを好む傾向があるそうです。ホワイトカラー属や、ハイレベルのマネジメントが顧客であることも多く、男性も増えていることは羅さんの話と共通しています。ネットで探してきた理想的なメイクが施された写真をスマートフォンで見せて、同じようにして欲しいと言う要求もあるそうです。

夜粧師は以前から存在していました。北京や上海などの大都市圏ではKTV(女性が接待するカラオケ店)に勤める女性キャストたちが夕方以降、同伴や出勤前にメイクを施していました。時代は代わり、今では一般市民たちが夜のメイクを施すようになったという訳です。メイクは「娼婦」がするものだ、という固定観念すらあった中国、変化のスピードは速いということでしょうか。