中国を含めて旧暦(太陰暦)で動いている国にとって、今日は大晦日です。一般的には先の土曜日から春節休みです。人々は故郷で家族と過ごすため、この半月の間に、北京、上海、広州、深センの四大都市では約3,000万人もの人が流出すると言われています。この人口流出の都市ランキングが発表されたので紹介します。

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春節時に帰省のために大多数の人がいなくなる都市のことを”空城”と呼びます。微信(wechat:ウィーチャット)で有名な腾讯(Tencent:テンセント)が彼らが収集している個人の位置情報をもとに”空城”ランキングを発表しました。

上記の棒グラフがランキングを示しています。深セン、東莞、北京、上海、蘇州、広州、杭州、鄭州、成都、仏山の順です。深センがトップに入っていることに対して疑問に感じる人は少ないでしょう。深センは外来人によってこの40年で造られた都市ですから。

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鄭州、成都のランクインは、経済の発展が内陸部に及んだ結果

一方で、蘇州が広州は杭州よりも上位にあることは意外に思われる方も多いかもしれません。蘇州は海外からの投資を呼び込み工場を造成し、工業によって発展してきた都市です。2018年、蘇州の工業生産値は3.3兆元で、上海の3.5兆元に次いで全国第2位です。海外投資に対してもやや蛇口を閉めたと報道されている蘇州市は依然として大規模工業都市であり、市外から労働力を活用していることが分かります(上記の青い棒グラフは都市の人口を、赤い棒グラフはその内の流動人口を示しています)。

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また、鄭州と成都が”空城”ランキングに入っていることも特筆すべきです。この2都市は内陸部を代表する都市ですが、中国の経済発展が沿岸から内陸部にシフトしていることを示しています。

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中国人は故郷から何千kmも離れた場所で仕事をし、生活基盤を持つ

この3枚の図は上から北京、上海、広州における2019年春節時の人口流動状況を示しています。北京は東北地区だけでなく、河北省やそれ以西からと関係が深いことが分かります。また、上海は江蘇省、浙江省はもちろんのこと安徽省に代表される中西部の都市と、広州は湖南省、湖北省から四川省との関係が強いことが分かります。

この流動マップを見ると、中国人は出身地から相当遠い距離を移動して仕事をしに大都市に出てきていることが分かります。だからこそ大型連休である春節は故郷に戻り、家族とともに過ごすことを大切にしているのでしょう。

皆様、良いお年をお迎えください。

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