忘年会ということで、かつて中国に駐在していた当時仲良くさせていただいた方々と集まりました。その流れで、湯島にあるチャイナパブに顔を出しました。こういった場所に顔を出すこと久々なのですが、キャストの中国人と話をしていて気づきがあったので紹介します。

彼女は瀋陽出身で日本に来て5年、普段は上野のマツモトキヨシで働いており、土曜日だけチャイナパブで働いているとのこと。ドラッグストアといえば大量のインバウンド観光客、それも中国人の方々を想像しがちです。上野という場所もあり、自分もその考えを彼女にぶつけてみました。「中国人観光客が多いでしょう?」と。

すると、彼女の答えは、「日本人が80%です」とのこと。彼女は残り20%の主に中国人のインバウンド客対応要員として働いているとのことでした。

彼女曰く、マツモトキヨシは他のドラッグストアと比べて中国人を含めたインバウンドの比率はそれほど高くないそうです。ダイコクドラッグやサンドラッグなどがメッカであるそうです。そしてその理由についての彼女の原因分析が面白かった。

あるブランドの新商品が販売されると、ダイコクやサンドラッグは非常に安い価格で商品を棚に陳列します。しかし、それを横目にマツモトキヨシはむしろ非常に高い価格で商品を販売するそうです。ダイコクやサンドラッグが、旅行に来たのだからこそ現地で安い商品を購入したいというインバウンド層を惹きつけるのに対して、マツモトキヨシはむしろ値段を相対的に上げることによって、単なる安物買い、いわゆる爆買いの顧客ではない層を取り込みつつ、日本人と息の長い商売をしている可能性が高いと。

先日、トヨタが長い視点でものづくりを続けた結果として、ブランド価値が認められたことを記事にしましたが、小売業においても日和見的にインバウンドを取り込もうとしないマツモトキヨシの姿勢が中長期的に見た場合功を奏するのかもしれません。