2019年11月1日の夜、阿里巴巴(Alibaba:アリババ)が2020年9月末期の財務報告を行いました。馬雲(Jack Ma:ジャック・マー)の引退後初となる財務報告として注目されました。

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絶好調のアント・フィナンシャルの恩恵も大きく

グループ会社で、支付宝(Alipay:アリペイ)を運営する蚂蚁金服(アント・フィナンシャル)からの収入により、営業利益は328億元(約4,920億円)となり、前年比で40%の成長となりました。当期純利益は59億元(約885億円)で、単独四半期としては過去最高となりました。

財務報告によれば、2019年9月23日にアリババはアント・フィナンシャルの33%の株式を正式に保有。これによる一次的な営業外収入が692億元にのぼる他、2014年からアント・フィナンシャルからIP利用とテクニカルサービス費用を徴収しています。過去最高を更新したアリババは、Alipayを司るアント・フィナンシャルの好調さの恩恵を受けていると言えます。

また、アリババの創業事業でもあり、現時点での主力事業でもある淘宝網(Taobao:タオバオ)等のECについても収入は758億元で前年比40%成長、売上全体の64%を占めています。

更に、ECを拡張する概念であるニューリテールを支える、国際業務のT-Mall Global, O2O型スーパーの盒馬(Hema:フーマー)、物流中枢の菜鳥(Cainiao:ツァイニャオ)の売上を加えると1,012億元となり、売上全体の85%となります。

残りの15%には阿里雲(Alibaba Cloud:アリクラウド)など、AmazonにとってのAWSに代表されるインフラ系のサービスが占めています。

これからアリババが創り出した年に一度のECモールにおける巨大セール”双11(ダブルイレブン)が11月11日にやってきます。毎年1億人の利用者増加を見込むというこの巨大イベントでアリババがどの程度利益を獲得するか、注目されます。