海底捞が火鍋メインから多角化路線へ?総合中華や麺業態へのM&Aに触手

中国火鍋チェーン大手、というよりは今では中国飲食チェーンのトップ企業である海底捞(Haidilao:ハイディラオ)は2019年11月5日に、当社が売り手企業と買収についての備忘録を締結したことを公表しました。

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味千ラーメンが陥った「多角化の罠」を乗り来れられるか?

この備忘録によれば、売り手はターゲットとなる事業と資産について相手方企業に対して譲渡することが可能であることや、譲渡は株式譲渡、もしくは新株割当の方式で行われる可能性があることが盛り込まれていました。

そして、海底捞の買収ターゲットは”漢舎中国菜”もしくは”Hao Noodles”などのレストランブランドであることが分かりました。

その1社は”上海縁澍餐飲管理有限公司”で、北京、上海、杭州などで前述した”漢舎中国菜”を含め9ブランドで中華レストランを展開しています。またもう1社は上海好萃餐飲管理有限公司で、2018年8月21日に設立され、米国の麺屋業態である”Hao Noodle”ブランドを上海で展開している会社です。

感の鋭い方ならもうお分かりかと思いますが、火鍋をメインで展開する”海底捞”が総合中華や麺屋業態を買収しようとしているということです。これはひとえにグループ戦略として多角化を目指していることの現れであると業界では分析されています。

熊本の味を捨てて濃縮スープでしくじった中国味千ラーメンが2018年度増収増益、業績改善基調へ

2019年3月20日の夜に味千拉麺(中国)の2018年における業績が発表されました。売上は23.8億元で前年比1.9%増、粗利が17.9億元(粗利率75%)で同じく2.2%増と、増収増益と…

上記の記事で、かつて味千ラーメンが中国で多角化展開に失敗し、その後濃縮スープで躓いたことを取り上げましたが、絶好調の海底捞は中国の成功企業が必ず直面する”多角化の罠”を乗り越えることはできるのでしょうか。

このM&Aは備忘録レベルですので、これからどう進んでいくのかは分かりませんが、飛ぶ鳥を落とす勢いの中国飲食覇王の再成長戦略については目を離すことはできません。

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