2019年9月23日、阿里巴巴(Alibaba:アリババ)は2019年度の投資者大会を行い、公式発表では世界中の投資者やアナリストを含めて600人が参加したそうです。この大会は馬雲(Jack Ma:ジャック・マー)が退いて初めての開催です。

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要となるのはABCシステム

新たなアリババ董事局主席兼CEOである張勇(Daniel Zhang:ダニエル・チャン)は今後5年間における段階的目標を発表しました。

その中で、アリババはプラットフォームとして成長をし続け、最終的には10兆元(約160兆円)以上の消費規模を実現することを最大の目標としました。2036年にはグローバルで20億人の消費者を抱え、1億人の就業機会を想像し、1,000万社以上の中小企業の発展に貢献するとしています。

上記の目標を実現するために、グローバル化、内需、ビッグデータクラウドコンピューティングを三大戦略としています。

同時に”阿里巴巴商業操作系統(アリババビジネスコントロールシステム、以下”ABCシステム”と略す)”の構築を進め、プラットフォームを利用する企業のマーケティング、販路、生産、商品設計、ブランディング、資本、物流、組織、ITの隅々に渡るデジタル化を支援するとしています。

アリババによれば、このABCシステムはすでに市場での十分な検証を終えているとのことです。

全世界で160兆円の市場を司る、という目標は日本企業では考えられない規模の大きさです。一方で、新しい帝王の座を手に入れたダニエル・チャンは、カリスマであったジャック・マーが去った今、グループ全体をどのように統制していくのか見ものでもあります。ジャック・マーはその発言などから、人心掌握にも長けていましたが、世界トップのユニコーンとして、事業承継がどのように進んでいくのか、未知の領域となることは間違いありません。