中国のネット上でトップランクの学生たちがトップ企業を”選ぶ”ための参考としての整理チャートが拡散しています。猛烈な学歴競争社会の中で勝ち残った彼・彼女たちから選ばれる企業はどこなのでしょう?

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中国のネットで拡散された逆採用マップ

中国では何もしなくても勉強ができる人を”学王(Xuewang:シュエワン)”、努力を重ねて勉強ができるようになった人を”学覇(Xueba:シュエバー)”と呼びます。

勉強ができないとなかなか経済的なチャンスが得られない現代中国ではありますが、一方で学王や学覇は中国のトップ企業から多くのオファーを得ることになります。どの世界でも優秀な人に機会が集まることは変わりありませんが、結果として学王、学覇たちはトップ企業の中から1社を選ばなければならない、いわゆる”嬉しい悲鳴”を上げることになります。

その内の1人が、ネット上に中国トップ企業の特徴をまとめた図、いわゆる”神図”を発表し、非常に分かりやすいということで拡散されています。

赤枠はカンター・グループが公表しているBrandZ(ブランジー)の2019年グローバルブランドランキングにおけるベスト100に含まれる中国企業です。ここだけに含まれるのが、家電の海爾(Haier:ハイアール)、昨今話題の中国白酒の王である芽台(Moutai:マオタイ)、中国のDoCoMo的存在の中国移動(China Mobile:チャイナ・モバイル)、そして中国のメガバンクである中国建設銀行、中国農業銀行、中国工商銀行の3行です。

次に黄色の部分。これはLinked Inが選んだ2019年のトップ企業におけるトップ25に含まれる中国企業です。この黄色の枠のみに含まれているのが、女性向けSNSである小紅書(Red)、7月に日本で野村證券や三菱UFJ銀行等とフォーラムを開催する复星(Fosun:フーシン)、インターネット第一世代の騎手である網易(Netease:ネットイーズ)、腾讯(Tencent:テンセント)が投資しておりエコシステムの一部を形成するショートムービーアプリで有名な快手(Kuaishou:クアイショウ)、そして日本ではTikTokで知られている沈黙する中国インターネットユニコーンの字節跳動(ByteDance:バイトダンス)が含まれています。

そして赤枠、黄色の枠の双方に含まれるのが、BAT, すなわち百度(Baidu:バイドゥ)、阿里巴巴(Alibaba:アリババ)、テンセントの3社です。米中貿易戦争の火種となっている華為(Huawei:ファーウェイ)や、618で2兆円以上を売り上げたEC大手の京東(JD)、スマート家電の小米(Xiaomi:シャオミ)なども含まれます。

赤枠は中国の伝統的企業の典型例、黄色い枠はイノベーティブな先進企業、そしてその双方の要素を含むのが真ん中に位置付けられる企業たちということで解釈できそうです。

”成長”が神話ではない中国において、チャンスの女神は努力の有無に関わらず勉強ができることをベースとしています。これは科挙制度の時代から続く大陸の伝統であるとも言えるでしょう。学歴があることは当たり前、その中での競争を勝ち抜いた人間たちが上記のような成功をおさめた企業、これからさらなる成功をおさめるであろう企業に入っていきます。

日本企業は彼らとどう付き合っていくことになるのでしょう?