2019年4月10日付の毎日経済新聞によると、”白雲山”社の2018年次報告の結果、中国初の”国産バイアグラ”である同社製”金戈(Golden Halberd:戈は矛とほぼ同じ)”の生産量と販売量が4年前と比較して約3倍となり、4,774個となったことが分かりました。中国人男性に何が起こっているのでしょうか。

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EDの症状を持つ中国人男性の数は何と1.4億人

中国歌手のレジェンド、周華健が1998年に発表した”最近比較煩”という曲の中に”藍色小薬丸”と言う単語が出てくるのですが、これはバイアグラのことを指しています。バイアグラは中国語では”偉哥(偉大なアニキ)”と称しますが、これは音で当てていると同時に、漢字の意味も持たせています。中国漢字外来語の面白いところです。

話はそれましたが、中国男性でED疾患を持つ男性の患者数は、何と1.4億人もいるのです。中国人男性の総数が7億人であることを考えると5人に1人、更に成人男性に限って計算すると3人に1人がEDであることになります。そして、30〜50歳に絞り込むと約56%が該当するとのこと。これは驚きの数字です。

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社会的プレッシャーの増加がED増加の原因

家庭や生活での圧力に加えて、社会的圧力が増していることが原因と言われています。杭州市第三人民医院泌尿外科の医者によると班日で50〜60人来院する患者の中で10人以上がEDに関する悩みを持つとのこと。その中には70歳で性生活を送っている老人も含まれますが、大半は30〜50歳に続いており、上記の理由を証明するものとなっています。

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そしてより深刻なのが、もっと若い世代にも潜在的なEDの症状を持つ男性が増えているということです。初夜への緊張感に加えて日常のストレスが重なった結果上手くいかないことが続き、営み自体が無くなってしまうということです。どこかの国でも聞いたことがあるような話です。

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性産業大国日本にとっては大きなビジネスチャンス

日本は性産業が非常に発達しており、かつそれが中国人から生活者レベルで認知されています。日本ブランドの性産業が中国市場で花開く可能性は高く、ビジネスチャンスと言えます

実際に、インバウンドの一つとして精力剤が購入されています。中国は漢方大国ではありますが、メイドインジャパン、すなわち日本由来の原料、技術であることに対して、健康食品や化粧品などとともに服薬するものについても信頼感があることの裏返しと見て取ることもできます。

一方で、上述したED薬の販売個数が非常に少ないことを考えると、中国人の面子(メンツ)重視、もっと平たく言えば性について恥ずかしさを覚える人が多いことの現れでもあります。この部分、コミュニケーション上での工夫をすることによって克服できるかもしれません。何しろ中国はモバイルインターネット大国、販売員や他の生活者と顔を合わせることなく商品を購入することができるのですから。

日本の性産業は、10倍の市場を持つ中国においてブランディング、マーケティングの工夫で莫大な利益を上げることができる潜在力を持っています。挑戦する企業は出てこないのでしょうか。

中国におけるブランディング、マーケティングについてはこちらをご覧ください。

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