2019年3月12日、”今日头条“の親会社である”字節跳動(Byte Dance:バイトダンス)“が、腾讯(Tencent:テンセント)による攻撃のレベルが一段上がったことを発表して話題になっています。2019年は头腾大戦(バイトダンスとテンセントの頭文字を取りつつ、“頭痛”の意味もかけている)が苛烈さを増すことが予想されていますが、何が起こっているのでしょうか?

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テンセントがバイトダンスのアプリを検索サービスから遮断

2019年3月11日、テンセントのAPPストアである“騰訊応用宝”上にて、バイトダンスが“抖音(Douying:海外版はTikTok)”シリーズとして提供するSNS“多閃(Duoshang)”を検索できない状態に入りました。

既に微信(Wechat:ウィーチャット)内部に貼られたリンクから多閃の公式サイトに遷移することができません。多閃のURLが含まれたQRコードを微信で読み込んでも「そのサイトに訪問することはできません」と表示され、リンク先に遷移することもできません。今回のテンセントの措置は、これらの状況から更に一歩進んだ状態であることを示しています。

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事態を静観するバイトダンス

この件について中国の弁護士は、中国の「不正競争防止法」の第12条 第3項、他者が経営する合法的な商品に対する不当な不寛容、に抵触する可能性があることを示唆しています。一方で、この2つの巨大企業は凄腕の弁護士を大量に抱えており、いかなる法的措置についても対応ができるため、多少の法律への抵触については何とでもなると思っている可能性が高いことも事実です。

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見え隠れするテンセントの焦り

抖音や今日头条などのメガAPPを有するバイトダンスは、中国最強のエコシステムを携えるテンセントにとって無視できないライバルとなっていることは間違いない事実です。また、百度の検索サイトから阿里巴巴(Alibaba:アリババ)のECサイトに遷移できないことなど、今回と同様の措置は初めてのことではありません。今年は「頭痛戦争」から目が離せそうにありません。

バイトダンスについての記事はこちらへ。

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