2019年5月15日にメリルリンチが48ページに渡る中国併多多(ピンドゥオドゥオ)に関するレポートを発表し、”買い推奨”としました。ターゲットプライスは32ドル、現在の株価が22ドルほどであるため、約44%の値上がりを期待することができるとしています。その根拠についてレポートの中身を見ていきます。

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中国併多多は名実ともに京東(JD)を超え中国2番手のECプラットフォームに

メリルリンチをもってしても併多多は中国第2位のECプラットフォームであるとしています。現在のMAUは4.2億、1人あたりの年間消費金額は1,127元、2019年第1四半期の売上高は42.5億元と阿里巴巴(Alibaba:アリババ)に次ぐ中国を代表する企業であると言って良いでしょう。

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メリルリンチの分析によれば、2019年から2021年に至るまでに1人あたりの年間消費金額は少なくとも倍に達し、営業利益は104億元に達するとしています。この期間における売上高の年平均成長率を72%と置いていることが強い利益成長の根拠になっています。また、2年後のGMVは約1億8,640万元になると見積もっています。

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年齢・地域・収入が交錯する層状の中国市場

併多多は共同購買型の小売ECプラットフォームです。共同購買なので、ある一定数量の購買者が集まることによって安価に商品を買うことができます。そこで、できるだけ安く、新しいものを購入したい3, 4級都市に住む大衆に支持されています。

皆さんご存知の通り中国のインターネット利用は、モバイルを中心に幅広い年齢層・地域で浸透しており、併多多はその裾野層に積極的に利用されています。中国市場は巨大でありかつ層状に広がっています。沿岸の都市部ではすでに大量消費の時代は終わり、自分の好きなものをじっくり見繕って購入する行動が主力になりつつありますが、地方都市にはかつての沿岸都市圏がそうであったように、新しい製品を積極的に消費したいという欲求に支配される市場が存在しています。

巨大な中国市場を一つに見立ててマーケティング戦略を立てることは大きなリスクを伴うことを、併多多の躍進が裏付けています。

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拼多多は2018年に急成長してきています。詳しくはこちらをご覧ください。