中国シェアサイクルofoの本部で取り付け騒ぎ
北京ofo本部に長蛇の列が発生
2018年12月17日中国は北京市の海淀区にある互聯網金融中心にあるofo本部に長蛇の列が発生しました。その数は数百名に登りましたが、整列と登録は機能しており、警備員や警察も出動しましたが秩序は保たれたとのことです。
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現場に出動していた警備員によると、17日8時の時点ですでに数人が本部前に集まってきていたとのことで、ofoの本部オフィスはビルの5Fにありますが1Fに登録受付を置いて、エレベーターに15人ずつ乗せて5Fに上げていくやり方をその場で採用したそうです。
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滞るオンラインでの保証金の返金
14時前後、登録を終えて出てきた人の話では、ofoとしては整列した後に登録を完了したユーザーには3日間位内にofoを最初に利用する際に収めた保証金や、その後利用時に追加したお金ををAlipay(アリペイ)上に返金してもらえるとのことでした。
一方で、大半のユーザーは本当に返してもらえるのか?という不安があることも事実です。
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現場には小さな子どもを連れた親御さんや、ご老人なども列をなしており、17日午後にはその長さは近く道路に長い尾を引くこととなりました。
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ofoの近況の上に更に混乱を招くSNS上での噂
ofoの北京本部は保証金や充填されたお金についてはユーザーに返金するものと公表していますが、アプリ上で申請すれば15日位内に返金処理を終わらせると公式に発表しています。
一方で、カスタマーセンターには全くつながらない状態が続いており、申請後も1, 2ヶ月は返金がされないというユーザーのコメントもSNS上に出回っています。
また、中国人が外国人の振りをしてカスタマーセンターに英語で保証金返金のクレームを入れたところ数日で返金が実現したという話もまことしやかに出回っており、国籍による差別であるとの意見まで出ています。ofoの経営状況が危ぶまれる中で消費者としては混乱を極める状況となっています。
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結局、17日の行列は遅くまで解消されず、ofoの北京本部の当該業務が終了したのは22時だったそうです。現代の取り付け騒ぎと言えますが、混乱なく収まったのは良かったと言えましょう。
いずれにせよofoを取り巻く混乱は今後しばらく続きそうです。
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