JDI買収候補の常連京東方(BOE)の実力とは

京東方(BOE)は液晶パネルで世界一の中国は北京に所在する企業です。現時点では悪くない純利益を生み出していますが、液晶パネルに依存したままではBOEと言えども将来はありません。

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OLED, QLED, micro LEDでの覇権争い

足下で液晶に取って代わろうとしているのはOLEDです。2, 3年の内にスマートフォンでの採用はOLEDが液晶を逆転することが予想されています。

また、テレビについては、OLEDとQLEDのシェアが上がり続けています。もちろん現時点では液晶パネルが90%以上ではりますが、ハイエンドテレビ市場に限れば50%以上までシェアを上げています。

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海外勢とはまだ差があるBOEの技術力

現在BOEはスマートフォン向けのOLEDの生産を開始したところで、華為(Huawei:ファーウェイ)のmate 20 Proに採用されています。LGのOLEDは縁が緑色になる現象が報告されていますが、BOEの商品には同様の問題は見られていません。一方で、サムソンには技術的にまだ差があると言われています。

またmicro LEDパネルについては、サムソンの技術に対して非常に大きな差がつけられていると言われています。サムソンはすでに第一弾のmicro LEDテレビを発表していますが、大規模投資を行うには至っていません。それだけ難しい技術であると言えるでしょう。

この状況は台湾企業も同じです。BOEはサムソンと台湾企業と比べれば遅れています。2017年純利益を30倍に伸ばしたBOEですが、2018年の上半期は30%下落しています。稼ぎ出したキャッシュをR&Dに回して挽回を図ることはできるのでしょうか。

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