2019年11月22日、香港の不動産財閥である新鴻海(サンホンカイ)がオーストラリアの投資銀行であるMacquarie Groupと共同で1億ポンド(約140億円)で、中国海航(海南航空)集団が保有しているロンドンのCanary Wharfオフィスタワーを買い取りました。

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売却金額は当初海航集団が意図していた1.3億ポンドには届かない金額となりました。海航集団は2016年4月20日に1.3億ポンドで当該オフィスタワーを購入していました。為替の変動を除けば、海航集団はこの取引によりキャッシュを確保できると同時に、特別損失を計上することになりそうです。この売却により海航集団が英国に所有する資産はなくなりました。

海航集団は資金の流動性問題の解決のために保有資産を売却し続けています。董事長の陳峰曾によると、2018年以来、売却した資産の総額は3,000億元(約4兆5,000億円)という莫大な規模に上るそうで、短期間にこれだけの資産売却をしたケースは世界でも稀だとのこと。更に今後、数千億元(数兆円)規模の資産を売却することを想定しているようです。

今回のスポンサーは香港の大物フィクサーである李明治が率いるサンホンカイグループとなりましたが、上海にある浦東発展ビルやニューヨークのマンハッタン850号ビルなど、大物の資産売却が予想される海航集団、行方が注目されます。