中国浙江省で9歳の女児が誘拐・殺害されるという痛ましい事件が起きました。そして、この事件を巡って百度が非常に浅ましいことを行ったことが、中国国民を巻き込んで大炎上しています。

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女児誘拐殺害事件で大炎上した中国百度

中国浙江省の杭州市で9歳の女の子が行方不明となった事件が中国全土で話題となっていましたが、2019年7月13日の夜に象山県の公安局が近郊海域で女児の遺体を発見し、行方不明になっていた章子欣さんであることを確認、残念な結果となってしまいました。

章さんと思われる遺体が発見されたのは2019年7月13日12:30分頃。象山県にある石浦海岸に服を着た女児の遺体が打ち上げられており、公安当局による身元確認が急がれている状況でした。

未だに身元確認がなされていない状況の中、百度(Baidu:バイドゥ)上に”章子欣の父親”という名前の公式認証アカウントが百度上で下記のような投稿をしました。

たった今、章子欣がこの世を去り、天国へと旅立ったことを知りました。この人生で彼女の親であり続けることはもうできなくなりました。次の人生でも彼女が私たちの娘であることを望みます。

百度上に投稿されたこの内容についてインターネット上では、この投稿が本当に章子欣の父親であるのか疑わしいという意見が飛び交いました。実際、この投稿がなされた時間は公安当局が遺体の身元確認を行っている最中であったということと同時に、一般的に考えてこのタイミングでインターネットに何かを投稿しようという気にならないのが普通ではないかという心理的な理由もあります。

そして、女児の叔母がメディアに答えたところによると、この投稿は父親によるものではないとのことです。では”章子欣の父親”という百度上のアカウントは一体誰によるものなのでしょうか。

2019年7月13日に、百度は公式運営する”@百度新聞”のアカウント名義で、前述したアカウントを発端とした一連の騒動についてコメントをしました。そしてそれは、

”章子欣の父親”というアカウントは正式な手続きを踏んで百度が公式に認証したアカウントであり、メディア等で報じられているアカウントの真実性についての疑いについては断固否定する

という内容でした。

ところが当日の21:30に今度は百度の企業公式アカウントである”@百度”から下記のような公式コメントを出したのです。

”章子欣の父親”というアカウントについて、百度新聞では緊急に内部調査を実施した。その結果、下記のような事実が明らかになった。

章子欣さんが亡くなった後、百度新聞は章子欣さんの父親に連絡をとり、代わりに投稿を行うことについて確認の連絡を入れ、父親から許可の返信を取得していない段階で、百度新聞として投稿した。

この行為は百度新聞の管理規定に違反している。そして、章子欣さんの家族の感情をひどく傷つけたことについては大変遺憾であり、いくら謝罪しても足りることはない。

既に当該投稿内容は削除されており、投稿を行った編集者については解雇処分とし、百度新聞全体について管理体制の見直しと徹底を行う。

要するに、百度が家族から許可を得ずに勝手に投稿した、という非常にお粗末な結果です。百度という中国のインターネット巨大企業がこのような杜撰なことを行ったことを認めたことで、インターネット上では大炎上。「百度の好物は人の血が入った饅頭だ」、「李彦宏(Robin Li:ロビン・リー)の守銭奴加減は底なし沼だ」というような過激なコメントも見られます。

日本以上のインターネット社会である中国。初期対応を間違えるとこういうことになるという教訓でもありますし、そもそも幼い女の子の命が奪われたことをネタにしてしまうという浅はかな考え方は、日本と同様に中国でも存在するようです。残念です。

そして、章子欣さんのご冥福をお祈りします。