山東大学の”学友”制度が炎上しています。外国人の男子学生1人に対して、国内の女子学生3人を「異性交友」目的で配置するのは国辱だ、というのがメディアやSNS上での意見です。

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内容は問題ないが、コミュニケーションを間違った山東大学

紅星新聞の記者が2016年に山東大学のオフィシャルサイト上に「”学伴(Buddy:学友)”プロジェクトに関する学生募集」という通知を発見しました。その中には、山東大学の留学生オフィスが留学生に対して”学友”を紹介し、共に語学を学び、生活環境について話し合い、アクティビティに参加し、美味しいものを食べることができると書かれていました。

2018年に入り山東大学は”学友制度”の内容を変更、1人の留学生に対して3人の中国人学生を”学友”としてつけることとしました。同年、270人が”学友”に応募し、そのうち141人が選出され、47組の”学友グループ”が結成され、47人の留学生に配置されました。

1組3人からなる”学友グループ”は女性の比率が多く、かつ学友に応募するための申請表の中には専攻を記すことはもちろんのこと、性別、趣味などについての項目があるだけでなく、”交友の目的”として「外国人の異性の友達を作ること」という項目が存在していたことが中国全土を巻き込んで炎上することとなりました。

山東大学に悪気があったとは思えず、実際に学友の選考にあたって何らかの操作を行ったことは考えにくいのではないでしょうか。中国の様々なメディアやSNSを見ても、女性の方が男性よりも外国語に対して関心が高いため、結果として男女比率が偏ったという冷静な意見も見られます。

山東大学側もオフィシャルサイト上で、学友制度は国内学生にとっても異文化について体験から理解を深めることができる貴重な活動であることについて説明をしています。

一方で、中国は”性”に対しては非常に保守的であり、かつ外国が絡んだ場合には議論を巻き起こしやすいことも事実です。外国人の男子学生1人に対して、中国人女子学生3人が「異性としての交友」目的も含めて配置されるという構図を結果的に作ってしまった山東大学のコミュニケーションは決して上手くなかったと言えるでしょう。

日本人・法人にとっても対岸の火事では済まされない問題だと思います。日本人は”性差”について鈍感ですから。