百度(Baidu:バイドゥ)のファウンダーである李彦宏(ロビン・リー)が中国工程院の院士の候補に上がってますが、そのことがネット上で議論を呼んでいます。

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科学分野での最高称号である中国の”院子”

中国工程院の院士は、中国における工学・科学技術分野における最高位の称号であり、終身の名誉です。新しい院士は既存の院士の選挙によって選ばれます。2019年4月30日に中国工程院は、2019年の候補者リストを発表、最終的に確定した候補者は531人、内企業在職者が114名で昨年比で24名増えました。

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百度の広告について道徳的問題があるとのネット上での問題提起

ロビン・リーも企業在籍者です。彼は中国科協の推薦でリスティングされた訳ですが、ネット上で彼の院士への選出に反対する意見が発表され議論を巻き起こすこととなりました。その理由は、百度が虚偽の医療広告を優先的に表示させていることが道徳的に正しいことではないというものです。

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広告を表示させるAI分野で選ばれたのではない、という当局の言い分

中国科協の人間が第一財経の記者の質問に答えた内容によると、ロビン・リーが候補者に選ばれたのは世間で言われている”AI”分野における貢献によるものではなく、”検索エンジン”によるものだそうです。リストの中で彼は”新興クロスボーダー領域におけるエンジニアリング技術でのイノベーション”という分野でリスティングされており、同分野では阿里巴巴のCTOである王堅や精華大学の陳勁などが推薦されています。ちなみに、他の2人は中国科協ではなく、中国工程院の院士による推薦でリスティングされました。

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面子(メンツ)文化と呼称

中国人は面子(メンツ)を大事にします。人前で外見や内面、社会的立場をあげつらわれ、その評価を下げられることは厳禁です。

一方で、肩書については日本人以上に拘りを持っています。中国人と名刺交換をした後に、「董事長」や「総経理」ならばともかく、「総裁」、「総監」、「高級経理」、「主任」など日本人からすれば違いがよく分からない肩書に面食らうことも少なくないでしょう。

今回の”院子”は中国科学技術の分野では最高の称号であり、それをユニコーンベンチャーのトップが取りに行くということは中国的理由からすれば至極当たり前のことと言えます。

論点となっているのは、科学的な達成と道徳観についてのバランスです。仮に虚偽の広告が結果として掲載されているのであれば、AIが広告を表示しているので検索エンジンに罪はないというのはやや詭弁に聞こえるのではないでしょうか。

中国だけの話ではなく、世界的に議論となっているこのテーマについて、”メンツ”という前提がある中で、どのような結論が導き出されるのでしょうか。

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李彦宏について知りたい方はこちらをご覧ください。