中国のKFCやマクドナルドへの供給のほとんどを掌握する”野菜の王”と呼ばれた男

マクドナルドやケンタッキーフライドチキンは中国でも非常に有名ですが、その背後でお金を稼いだ”野菜の王”と呼ばれる中国人がいることをご存知でしょうか。両社が使用する野菜の60%を供給し、1種類の野菜で1年あたり4.8億元の売上を上げる彼のことを紹介します。

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彼とは浩豊(青島)食品有限公司の董事長を務める馬鉄民のことを指します。山東省莱西市で生まれた彼は1999年に大学を卒業した後に同じく山東省の青島市にある外資系の農業企業に技術員として入社します。

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外資企業の経営が悪化する中、彼は自ら農業企業を興しますが当初は上手くいきません。しかし、彼の元同僚がKFCにバイヤーとして入社をしており、彼に助け舟を出します。彼が作る野菜がKFCの調達品質基準を満たしていたためです。

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一財産を築いた馬鉄民ですが、その資金を惜しみなく投資し、野菜の一大生産基地を立ち上げます。その結果は、前述した通りKFCはもとより、マクドナルドやピザハットなど大手ファストフードブランドに始まり、チェーン系の飲食店などへ供給を拡大していきます。

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2008年の北京オリンピックでは、彼は正式な農産物供給サプライヤーとして認定され、2012年には一種類の野菜で年間4.8億元を売り上げるようになるのです。現在彼の会社はは、農産品の生産量や輸出量において中国トップ企業の一つとなっています。

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