“同仁堂”というブランドをご存知でしょうか。中国の漢方医薬を製造販売する一大ブランドです。歴史は相当に古く、中国ではあまり耳にしない100年企業の一つでもあります。その同仁堂が行政当局から品質に関する疑義をかけられ、罰則が適用されました。一体、何が起こっているのしょうか。

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上海取引所に上場している同仁堂ですが、2019年2月12日に、子会社である北京同仁堂蜂業有限公司(以下、同仁堂蜂業)が、製造年月日を改ざんした商品を市場に流通させ、江蘇省塩城市浜海県の市場監督管理局からの処罰を受け、結果として1,409万元の罰金を課せられたことを公表し、陳謝する内容のリリースを発表しました。

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北京市大興区食薬局の調査によれば、同仁堂蜂業は2018年10月に製造年月日を改ざんした消費2,284瓶を市場に流通させたとのことです。同仁堂蜂業は食品経営許可証を取り消され、さらに今後5年間に渡って同許可証の申請ができないこととなりました。

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同時に、同仁堂蜂業において14名が党員資格剥奪や懲戒解雇などの厳しい処置が下されました。

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中国の100年企業である名門同仁堂ですが、実はグループとしてここ3年で23回に渡る品質不良問題を起こしています。蜂蜜に関する事業の割合は同仁堂全体に占める割合は相当低いので、あくまでも結果論にすぎませんが、同仁堂の2018年における純利益はマイナスとなり、2017年には黒字水準だったところから大幅な減益となりました。

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漢方といえば同仁堂として馴染みのある中国関係者は多いと思われますが、巨大な名門国有企業として、他の国有企業の権威にまで影響を与えるようなここ数年のトラブルについて、中央政府も眉をひそめているそうです。同仁堂が酷いという見方もありますが、ここ数年、中国の品質検査のレベルが上がり、メーカーに対して非常に厳しい態度をとっていることの裏返しでもあると言えるかもしれません。

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