中国四川省成都市の民宿でオーナーと宿泊客の間でトラブルがありました。予約キャンセル料金が原因ですが、返金されないことが分かった宿泊客が民宿側に壮絶な嫌がらせを行いました。

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キャンセル料金についてのポリシーが曖昧であったことが発端

中国の四川省成都市の民宿である宿泊客が室内の物品を大量に毀損し、24時間水道と電力を無駄に使用し続けたとして、民宿側とトラブルになっています。

民宿のオーナーである陳陽(仮名)によれば、宿泊客の王可(仮名)はアプリ上で2019年7月8日から7月11日までの予約を行い陳氏の民宿に宿泊、7月9日に陳氏が王氏に予約期限以降の宿泊継続をするかどうかを確認したところ、王氏は更に5日間の延泊に同意、微信支付(WechatPay)にて合計1,440元(約23,040円)を支払いました。

しかし7月12日になると王氏は成都市での仕事が完了したとして、残り4日間分の宿泊のキャンセルと同日分の宿泊費の全額返金を陽氏に要求しました。しかし、彼が事前予約を行った宿泊アプリの規則では7日間以内のキャンセルについてはキャンセル料として宿泊日数分の宿泊費の全額が徴収されることとなっており、返金することはできませんでした。

王氏は、延泊分については宿泊プラットフォームを使用せず直接民宿に対して手続きを行ったとして、プラットフォームの規則を守る必要はないとし、民宿オーナーの陽氏からは返金が可能であると事前に話を聞いていたことをメディアに話しています。

さて、7月16日の昼過ぎ、王氏がチェックアウトした後に清掃員が部屋に入ったところ驚きの光景が広がっていました。清掃員によると、

鍵穴は接着剤で塞がれ、数百個が部屋にストックされている歯ブラシセットの全てが乱暴に開封されており、同様にストックされているティッシュペーパーは全て水に浸され、シャンプーなどのアメニティも中身が洗面台にぶちまけられていて、空になったボトルはゴミ箱に捨てられていました。

とのことです。損害額は700〜800元(約11,200〜12,800円)に相当すると見られ、この民宿の宿泊費からすれば非常に大きい損害です。そして、この物質的損害以外、王氏が宿泊している数日間、24時間ずっと水道や空調が開けられた状態となっていたのです。

王氏はメディアの取材に対して、

部屋の中で水道や電気を使ってはいけないとどこにも掲示されていないですよね。使用する電力や水道についての量についても特に規定はありませんでした。私は何か間違ったことをしていますか?

と答えています。

このトラブルの原因は、宿泊の予約キャンセルについてのポリシーがどうであったかということですが、弁護士によれば、

民宿側と宿泊客側が相互にキャンセルポリシーがあることについて理解している状況であったならばそのポリシーに基づいて行動することが求められます。しかし、曖昧であったのであれば、一般的な商習慣に基づいて判断がなされます。

王氏が行った行為は器物損壊であり許される行為ではありませんが、その原因については彼女に完全な非があったとは断定できそうにありません。同様な事件は日本でも起こる可能性もありますが、一方で宿泊客がここまで悪質な報復、というより駄々をこねる形は中国特有の現象と言えるかもしれません。