台湾で盛大なゲームオタク、実況イベントをサイバーエージェント提携先が仕掛ける
ゲームには全く興味が無いことを自覚しているファミコン世代ですが、台湾と日本をモバイルゲームで繋ぐ面白そうなイベントが行われました。
皆さん、「ポコロンダンジョンズ」をご存知でしょうか。サイバーエージェントが100%出資する株式会社グレンジが開発したスマホゲームアプリです。このスマホゲームが2015年2月に台湾のモバイルインターネット企業”華義国際数位娯楽股份有限公司”を通じて台湾で配信されるに伴い、イベントが開催され痛々しい若者たちの間で大変に盛り上がったようです。
華義国際は50万ダウンロードを記録したポコロンダンジョンズと台湾のニコ生である「LIVEhouse.in」とのコラボイベントを屋外イベント会場で生放送し、多くのネットユーザーたちの注目を集めるに至ったそうです。25を越えるメディアが報道したということですから、台湾のオタク市場もなかなかの暑苦しさです。
2015年の3月20日から3月22日の3日間に渡って実施されたイベントですが、日本で言うところのニコ生実況主の有名人が集まったことで話題になりました。萧小m、HUI, SOBAD, JOEMANなど、台湾では有名な実況主たちがこの屋外のイベントでモバイルゲームに熱中するゲーマーたちの様子を実況したことで大変な盛り上がりを見せたそうです。
この3日間のイベントは、延べ12時間の実況番組として放送され、21,050人の閲覧者を獲得。インターネットカフェで行われた実況番組では200名近いゲーマーが芸能人と対戦し、メディアへの露出は26を数え、華義国際がまとめたところによるとこのイベントを通して100万台湾ドルを越えるメディアへの露出効果を得ることができたそうです。
この生放送イベントはO2Oでのゲーム体験を強化するものとして、街なかのカフェで実施されました。LIVEhouse.inはO2Oの概念をイベントにふんだんに取り入れ、”ゲーマー熱狂地区”、”芸能人スター実況地区”などのゾーニングを行い、”ゲーマー熱狂地区”で第1位となった人に”芸能人スター”への挑戦権利を与え、そのプロセスを全国に実行中継するという形をとりました。参加者や通り過ぎる人たちは、テレビ、スマホ、アプリから生放送を見ることができ、正にO2Oの体験をすることができたのです。
LIVEhouse.inのファウンダーSega(!)曰く、「ゲーム実況にはとても勢いがあり、O2Oの体験を多くの人に楽しんでもらっています。華義国際はこの体験の成果にとても満足しているようでした。」と鼻息が荒かったそうです。
やはり、台湾でもO2Oは熱いですね。そして、このイベントを仕掛けた”華義国際”という会社のファウンダー、黄博弘のバックグランドが非常に面白いのです。彼の原点は「コンピューターゲームはどうして台湾、アメリカのものしかないのだろう?日本のコンピューターソフトを代理してしまおう」というところのようで、1994年当時からNECのPC-98シリーズのコンピューターゲーム「レッスルエンジェルス(ちょっとエッチな女子プロセスをテーマとしたゲーム)」を台湾で移植代理販売して一気に名前が売れた方とのことです。
台湾にも日本由来のオタク文化があるんですね。 オンラインとオフラインを繋げるO2O、2015年にブレイクする概念の一つだと思いますが、台湾でも日本と同じようにヲタキッシュな文化から始まるところには驚きもありますし親近感を感じると同時に、似すぎているがゆえに、大陸的な異文化からガツンと来る刺激とはまた違った風合いがありますね。自分は、大陸で勝負して、台湾で癒やされたい、そういう感じです。
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