中国新浪微博(weibo)がO2O配車アプリに参入?滴滴快的に1.4億ドル
2015年の2月初旬にタクシー配車アプリの大手2社、滴滴打車(テンセントグループ)と快的打車(アリババグループ)が合併をすることに基本合意をしたことを下記の記事でも紹介しました。
巨大合併!中国の二大タクシー配車アプリ企業「滴滴」と「快的」が株式交換、シェア95%以上に
表題にもあるように結果として95%のシェアを持つことになるという話でしたが、今のところは契約ベースまで持っていくことができてはいません。そんな中、米国ナスダックにも上場している新浪微博(シナ・ウェイボー)がこの2社の合併後の会社である”滴滴快的”に対して1.4億ドルを投資する意向の文書をNSE(ニューヨーク証券取引所)に提出したという報道が漏れ伝わってきています。
新浪微博がなぜO2O配車アプリ企業に投資をするのか、その背景は直接的にはよく分かりませんが、新浪微博と滴滴快的とは実はそれまでも深い関係があります。滴滴が属するアリババグループ、もしくは快的打車の投資者との関係です。彼らは2012年に新浪微博に対して5.9億ドルの出資をしているのです。
O2O配車アプリについては滴滴快的で95%のシェアを持ち、残りの有力プレーヤーは”優歩打車”です。分かりますか?優歩と書いて”Uber”です。2014年12月にUberは百度から戦略的出資を受け入れています。”百度地図”アプリとUberのサービスはO2Oを実現するにあたって非常に親和性が高いものです。
それでもよく分からないのは新浪微博の意図です。バックグラウンドで繋がっているというところが一番説得力がありそうです。新浪微博はTwitter的なオープンプラットフォームで相互フォローをしなくても構わないため、途中からコミュニケーションメディアというよりは集客メディアとしての認識に変わり、現在は個人や企業による広告で溢れかえって、ウォールはゴミ化、ユーザーは離脱しています。一方で、O2Oなどの戦略転換も打ち出していません。
広告やゲーム、ECのトランザクションフィーで収益化する中で、O2Oを極めていくテンセントやアリババとは異なり、静かな新浪微博のやや大きめの投資ですが、中国人的な金融投資ということで理解するのが一番良いのかもしれません。
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