定量的な基準に基づく中国の大学ランキングを発表

中国の受験戦争は非常に厳しく、子どもたちは小さな頃から過酷な競争環境と両親や親戚からの強烈なプレッシャー下に置かれていることは日本でも少なからず知られています。

ゴールは良い大学を卒業するということの一点です。最近では海外の大学、特にアメリカやイギリスで修士号を取ることが最高の目標になっていますが、中国国内で良い大学を出ることももちろん大きな目標の一つです。

そして、その目標を左右するのが大学のランキングです。日本と同様に様々なランキングが発表されていますが、中国の大学113校で理系トップに輝いたのはあの大学春節前のこのタイミングで全国の113の大学を対象としたあるランキングが発表されSNS上で話題となっています。

それは、“中国国家科学技術賞”の獲得数を基準としたものです。中国における科学技術の最高権威として与えられる賞で、大学のプロジェクトとその指導教官に対して授与されるものです。理系の大学を測る基準として見られます。

中国国家科学技術省は、国家最高科学技術賞、国家自然科学賞、国家技術発明賞、国家科学技術進歩賞、国家科学技術合作賞の5つから構成されています。国家最高科学技術賞は2つのプロジェクトに与えられ、受賞者には500万元(約8,000万円)が与えられます。

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気になるランキングの結果

上の図にあるように、全部で185プロジェクトに対して与えられた賞の内、自然科学賞、技術発明賞、化学進歩賞の3つが全体の82.6%を占めています。この3つの賞について第1位(合計1プロジェクト)と第2位(合計2プロジェクト)を獲得した大学についてそれぞれポイントを加算し、その合計得点で並べたランキングを示します。

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トップ3について、1位は清華大学、2位は上海交通大学、3位は浙江大学となっています。この辺りは日本人でも聞いたことがあると思いますが、理系の大学としては他のランキングでもトップに連なる名門校で、中国人にとっても違和感がないのではないでしょうか。

一方で、第4位の中南大学以下、同率8位となっている複数校の名前についてはあまり見慣れない大学が名を連ねています。また、北京大学や復旦大学がその下の第14位、同済大学が第14位、人民大学に至っては第57位と驚くほど下位となっています。これは、中国国家科学技術省がその名前の通り、科学技術を対象としているため、理系の大学に有利になっているためです。人民大学はもちろん良い大学ですが、文系の代表格です。

昔から、日本人でも中国の大学を目指す方が少なからず存在します。特に理工系の学生の方々からすれば一つの参考となる指標になり得るのではないでしょうか。また、卒業生の方がいらっしゃれば、これを見てどのような意見になるのかも聞いてみたいところです。

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