企業信用調査情報によると 2019年9月29日付で百度計算技術(北京)有限公司の法人登記内容に変更があり、創業者である李彦宏(Robin Li:ロビン・リー)が当社の執行董事(取締役執行役員)の職を降りたことが分かりました。

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表向きの理由としては百度の経営層若返りの計画

同時に、劉輝が総経理を辞し、崔珊珊が総経理兼取締役執行役員に新任されています。崔珊珊は百度の創業者「七剣客」の内の1人における唯一の女性で2000年に百度に加入、その後2010年に一度辞職した後に2017年再び百度に戻ってきています。

この異動について百度は公式に、

会社としての正常な意思決定であり、管理職層に変化はありません。

と発表しているものの、業界関係者は2019年3月に発表された”新計画”が関係していると見ています。

メディアによれば、2019年3月15日、百度のスタッフ向け社内メールの中で、新しい人材計画が発表されたとのことで、その内容は”80, 90後(1980, 1990年代生まれ)”の管理職層への抜擢を行うと同時に、現在の高級管理職を退職させていくというものだったそうです。

その後、百度の総裁であった張亜勤、HR高級副総裁(兼務)の劉輝がその職から降り、2019年5月17日には高級副総裁でありサーチエンジン子会社の総裁を兼務していた向海龍も退任しました。更に、副総裁の王路、呉海峰、顧国棟、趙承、執行総監の孫雯玉の5名がたて続けに退任しています。

2019年第1四半期に百度は2005年の上場以來始めて営業赤字を9.4億元計上しています。9月30日時点での株価は年初と比較して36%も下落しています。

阿里巴巴(Alibaba:アリババ)や腾讯(Tencent:テンセント)とともにBATと評された中国インターネット創世記の巨人の一角を占める百度ですが、ここに来て相対的な苦境が伝えられる中、企業体質の筋肉質化をはかったということが言えるかもしれません。

また、2019年9月10日にアリババのトップであった馬雲(Jack Ma:ジャック・マー)がその職を退き、10日後にテンセントのトップである馬化腾(Ponny Ma:ポニー・マー)がコア企業である”腾讯征信”の法人代表から外れ、さらに联想(Lenovo:レノボ)の創業者でありトップである柳伝志が法人代表を降りたタイミングと非常に近く、中国政府や共産党との関係の中、何らかの力が働いた、もしくはその力を避けるための行動であったと見る動きも出ています。