中国の老人たちも”インターネット中毒”に、若者以上に活発な利用の現状

中国でも”インターネット中毒”に陥る老人が増えています。もちろん彼らはスマートフォンを使うくらいですから、開放的であり好奇心旺盛です。中国インターネット情報センターが発表した数値によると、2017年時点で50歳以上におけるインターネット接続人口は全人口の10.6%をも占めるに至っています。

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10%弱が毎日4時間以上の利用

「2018年中国老人”インターネット中毒”レポート」によると、60歳以上のインターネット人口は5,000万人を超え、そのうち8.7%が毎日4時間以上インターネットに接続していることが分かりました。

上記のグラフでは、スマートフォンの重要性に対する回答結果ですが、「非常に重要で切っても来れない関係」が16.1%, 「重要なツール」が39.0%, この2つのセグメントの合計で55.1%と過半数を超えます。

また、レポートの中では、老人たちがインターネット上で、同時代の若者たちよりもその関与度が深いことが分かりました。素朴な質問ですが、老人たちはインターネット上で何をしているのでしょうか?

上記は中国の老人たちがインターネット上で行っていることの順位(複数回答)です。ほぼ全員が微信(Wechat:ウィーチャット)でのメッセンジャー機能を使ったコミュニケーションを行っており、次いでニュースや情報の閲覧(75.8%)、ショッピング(32.6%)となっています。

では、具体的にどのようなアプリが使われているのでしょうか?

  • ニュース:腾讯(Tencent:テンセント)ニュース、今日頭条
  • ショッピング:淘宝網(Taobao:タオバオ)、拼多多(ピンドゥオドゥオ)
  • ショートムービー:抖音(Douyin:中国本家TikTok)、快手、西瓜小视频、火山小视频
  • 動画:優酷(Youku:ヨウク)、愛奇芸、腾讯视频
  • ゲーム:斗地主、消消楽
  • その他:全民K歌(カラオケ)、糖豆(ダンス)

抖音や快手などショートムービーアプリを利用しているところなど、若者とほとんど変わらないことに驚きます。また、”その他”にもあるように、歌や踊りのアプリに特徴が見られます。中国の老人たちは、インターネットから離れても、近所の公園で夕方、夫婦や友人たちと社交ダンスのようなものを繰り広げています。活発な大陸の老人たちの生活がインターネットの利用状況からも垣間見られるということでしょうか。

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