中国アリババ傘下のニューリテール”フーマー”が初のショッピングモール業態を深センで開業予定
2019年11月15日、阿里巴巴(Alibaba:アリババ)グループ傘下のニューリテールプラットフォーム企業である盒馬(Hema:フーマー)が、11月30日にフーマーとしての新業態となる”盒馬里(Hemali:フーマーリ)”と名付けられたショッピングモールを深センにオープンすることを発表しました。
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アリババ本部には既にスタッフ向けの実証実験型モールが
深センにオープン予定のフーマーリですが、面積は既存のフーマー店舗の10倍以上。”ショッピングモール”業態ということで既存店を含め最大規模の出店となるようです。
フーマーは2015年3月に設立され、2016年1月に第一号店を開店。2017年7月になると、アリババグループは公式にフーマーがグループのニューリテール業態を牽引するブランドであることを宣言、その後、”盒馬鮮生”、”菜市”、”mini”、”F2”、”小駅”、コンビニ業態や”Pick'n go"など多岐にわたる業態をインキュベートしてきました。
2019年9月、投資者大会の中で、盒馬事業グループの総裁である候毅は、オープン後1年が経過した後の店舗については、EBITDAがプラスに転じていることを公表、2018年8月から2019年9月の間にオンラインGMVは51%から61%まで改善されたそうです。
盒馬はこの発表以前にはショッピングモールという業態を手掛けてはいませんでした。
さて、アリババグループが本部を構える浙江省杭州市にある西溪園の中に”親橙里”というショッピングモールがあります。このモールはアリババスタッフへのサービスを目的として創られたもので、同時に新しいサービスの実証実験の場でもあります。
今回の深センでのショッピングモール形態はこの”親橙里”での実証実験で自信を深めたアリババグループが、次の段階として一般市民に向けてサービスを展開したと見る動きもあります。
いずれにせよ、フーマーとしての新業態、注目です。