中国の不動産王が9歳の女児に重大な猥褻行為の容疑、後任の董事長は彼の息子

フォーチュン100にもランクインする中国の不動産王が9際の女児に対して猥褻行為を働いたということで公安当局で取り調べを受けています。彼が董事長を務めるフューチャーランドは彼を罷免。しかし、新しく任命した董事長は彼の息子でした。

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女児の母親の友人が上海ディズニーを餌に女児を誘拐

2019年7月3日午後、深セン証券取引所に上場する”新城控股(Future Land:フューチャーランド)”の董事長である王振華が9歳の女児に対して猥褻行為をはたらいた疑いで事情聴取を受けていることがメディアで報道されました。

2019年6月30日22時頃、上海市普陀区の公安(警察)で通報を受けた女性警察官によれば、9歳の女児は周という49歳の江蘇人の女性に、女児の実家である江蘇省から上海市のとあるホテルに連れて行かれ、その部屋で一人の男性に猥褻行為をされたようです。

このようにメディアに答える上海市の公安は、猥褻行為を働いたの疑いをもたれた男性が、57歳の江蘇人であることを7月1日の午後に公表。7月2日の夜には容疑者と思われる男が公安に自首をしてきたことを明らかにします。そして、当日22時にその容疑者が深センA株市場に上場する新城控股の董事長総裁の王振華であることをを明らかにしました。

猥褻行為が行われたのは上海市の万航渡路にあるファイブスターのホテルで、被害者である9歳の女児は泣きながら江蘇省にいる母親に電話をかけ、母親が公安機関に通報しました。女児は受けた猥褻行為の影響により心体ともに影響を受けてはいるものの命に別状はないそうです。

周という女性の手によって連れてこられた女児はこの9歳の女児だけではなく、12歳の女児と2人だったそうです。上海に行く口実は上海ディズニーランド。そして、驚くことに周という女性はこの2人の女児の母親とは友人関係にあったそうです。王振華は9歳の女児に猥褻行為を行った後で周という女性に1万元(約16万円)を報酬として支払ったそうです。

新城控股は上海市に拠点を置く不動産大手、董事長である王振華が自首をした後に会社はすぐに董事会を開き彼を罷免、王暁松を新しい董事長として任命しました。そして王暁松は王振華容疑者の息子なのです。

この人事に対する評価は難しいところですが、7月3日、香港市場に上場する新城控股の子会社である新城発展控股の株価は24.2%下落、150億香港ドル(約1.950億円)が蒸発、市場としては厳しい評価を下したと言えそうです。

容疑者である王振華は1962年に江蘇省で生まれ、2005年7月に長江商学院を卒業。現在は新城控股の董事長の他に、中華全国工商連合会における不動産分科会の副会長や、上海市工商連における不動産分科会の会長なども務めており、2010年には中国国務院から”国家労働模範”の称号も受けています。そして彼は共産党員であり2013年1月には江蘇省の人民大会の代表でもあります。

彼が関わっている企業は67社に及び、そのうち57社の法定代表人となっています。2018年にはフォーチュン富豪ランキングのトップ100にも入っており、総資産は230億元(約3,680億円)と言われています。

被害を受けた9歳の女児は心身に重大な影響を受けているとのことで、メディアは極めて厳しい態度で報道をしています。王振華が本当に罪を犯したのであれば厳重な刑罰で処されることになります。女児の心身の回復を心から願います。

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