“中国バリキャリ女子”を見て、日中間での新たな人的ビジネスチャンスを再認識

Abema TVでSHELLYがMCをつとめる番組“Wの悲喜劇”で“中国バリキャリ女子”というテーマで、日本で活躍する中国人女性を取り上げる企画が放送されました。こちらで見られるはずです。1時間弱の番組ですが、観光客ではなく普通に社会人として日本で生活をする中国人の姿を生々しく捉えていて、非常に貴重だと思います。まず、何よりも先に、見てください。話はそれからにしましょう。

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中国人にとって欧米とは違う第3の道としての日本留学

さて、この中で語られていた話で、今後の日本と中国の人的関係を端的に表している事象がありました。番組に登場する1人の女性は、河南省鄭州市で生まれ育ったのですが、ご多聞に漏れず彼女の母親も非常に教育熱心で、彼女に対するプレッシャーも相当なものがあったとのことですが、鄭州市から大都市の有力大学(清華大学や復旦大学など)へ進学することは至難の技です。

中国人の子女について非常に大雑把に要約して説明すると、最も優秀な層がアメリカやイギリスの一流大学に進学します。次いで、先ほど挙げた中国国内のトップ校に進学することになります。彼女も国内トップ校を狙うことになるのですが、河南省でトップクラスの成績をとった上で、かつその年の北京や上海の有力校の割当枠が多いことに期待しなければなりません。ちなみに、河南省の総人口は1億人、子どもの数も非常に多く、その中で競争に勝ち抜かなければならないのです。

そこで彼女の母親は提案します。近くて安全で学費も安い日本に留学してはどうか?と。彼女は小さい頃から英語が得意だったため、もともと欧米への進学意向はありませんでしたが、日本語を学んだことはなく、それも面白いと考えた結果として、日本の大学に進学し、日本で就職することになったのです。

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日本の教育機関にとって大きなビジネスチャンスだが課題山積

人口減少時代に入った日本、今後定員割れする大学も多くなってくるでしょう。一方で、近いところに大量の優秀な学生を抱える大陸があり、そこには潜在的に日本で子どもを学ばせたいと考える「親御さん」がいるということです。母親にとって、安くて、近くて、安全な国で子どもが勉強をすることは、大きなメリットになるのです。

日本の大学で英語過程を持つ学校も増えてきましたが、まだまだ足りません。一方で、中国で日本語を教える中学校・高校もありますが、生徒数は減少傾向にあり、かつ彼・彼女たちは優秀であるが故に結果として欧米の学校や、国内のトップ校に進学してしまうことが少なくありません。また、日本語学校は日本国籍を持つ学生のみに開放されており、中国人のご子息が通うことはできません。ここにビジネスチャンスがあるのです。

中国の教育事情についてはこちらをご覧ください。

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