中国ではここ数日豚肉価格が急騰したことがメディアを賑わせています。これから中秋節、国慶節というビッグイベントが目白押し、豚肉の消費は年内でも最高潮に達することが想定される中、肉の取り付け騒ぎになるのでしょうか。

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行政が量・価格についての購買制限で統制を開始

2018年9月1日、広西チワン族自治区の南寧市は、10箇所に及ぶ市場(いちば)で豚肉販売について数量制限を設けることを発表しました。1人あたり1kgまでとされ、販売価格も直近10日間の平均市場価格より10%高い値段が限界とされました。

南寧市では量と価格についての制限を行政当局が加えたということですが、福建省の三明市、莆田市などにおける一部の地域では豚肉の購買に対して臨時的に補助金が出されています。具体的には、三明市では2019年8月17日から10月7日にかけての週末と中秋節、国慶節において価格統制を実施、莆田市では9月6日より豚肉500gあたり4元(約64円)の補助金を交付することを発表しています。

農業農村部の市場に関する情報を司る部署の責任者によれば、豚肉加工業者の備蓄はまだ比較的残っており、輸入冷凍豚肉の量も急増してきており、中央・地方政府の調整用備蓄を用いることにより、中秋節、国慶節における供給量は確保が可能とのことで、「豚肉が買えないという心配はしないで欲しい」とのコメントを発表しています。

中国の大衆家庭において豚肉は欠かすことができない食材です。もちろん、豚肉に変わる鶏肉の生産量は13.5%で成長し、牛肉についても似たようなペースで成長していますが、一方で豚肉の輸入量は26.4%とそれを上回るスピードで伸びています。

行政の農業部門は生産者に対する技術指導などを通じて安定的な生産量の拡大を図ろうとはしています。特に、豚を直接トラックに乗せて輸送する今の主流のやり方を、生産地で加工して肉として輸送することで、疫病を防ぐことに力を注いでいるとのことです。

これから国慶節までの間、中国の悩みは豚肉の確保による、大衆家庭の安定化となりそうです。