セキュリティソフト大手として認知されている中国の360ですが、このたび正式にスマートフォン事業から撤退することを発表しました。創業者である周鴻禕をして「怖い」と言わせる中国のスマートフォン市場とは如何に。

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競合からの死刑宣告

2019年9月3日にインターネット企業である”360”は新戦略発表会の中で、創業者である周鴻禕が360がスマートフォン事業から正式に退出することを発表しました。

スマートフォン業界の競合他社たちから、死刑宣告を突きつけられたということです。

繰り返して強調しますが、我々のライバルは同業者ではありません。同業者は皆パートナーになり得ます。しかし、その法則はスマートフォン業界では通用しません。この業界のパートナーは我々を殺しにやってくるのです。このような恐ろしい市場から我々は退場します。

360はセキュリティソフトで有名になった企業です。かつて彼らは、

360の新戦略は「大安全戦略」であり、3つの安全大脳を結合させます。5GとIoTによって万物は繋がります。360はセキュリティカンパニーです。皆さまにさらなるセキュアな環境をお届けします。

と宣言し、2014年にスマートフォン業界に参入。少なくないユーザーを獲得しましたが、市場を圧倒するようなスター製品を生み出すことができず、思ったような反響を得ることができませんでした。

360のスマートフォン事業は長年赤字状態、スタッフの離職も加速、運営チームのコアメンバーが頻繁に入れ替わるという苦労が続く中での苦渋の決断となったようです。

一昔前は東芝やシャープ、三菱など日本のスマートフォンが市場シェアを奪っていたこともあるこの市場、周鴻禕をして「怖い」と言わせるのですから一筋縄では行かないことは間違いなさそうです。