山東省泰安市岱岳区の人民法院(裁判所)が6冊の”康煕辞典”を公開オークションすることを発表しました。この本の持ち主は行政執行の対象者で、開始価格については対象者と裁判所の間で議論して決定したとのことですが、大変価値のある文献だそうです。

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何と日本の漢字のルーツとも言える文献

行政執行の対象者は山东省泰安市岱岳区の大汶口镇というところにある村落の住人です。この住人は民間の融資におけるトラブルの被告人で既に判決がでているものの、その義務を履行しないということで、裁判所が彼が所有していた古い文献を差し押さえ、オークションにかけて現金化するに至ったという経緯です。

この村人が所有していたのは”康煕辞典”と呼ばれるもので、こちらでは下記のような説明がされています。

「康煕字典」は、中国の清(しん)の時代に編纂された漢字の字典である。清朝の第四代皇帝康煕帝の命により、学者30人が5年の歳月をかけて歴代の辞書を元に集大成したものであり、1716年に完成した。オリジナルは木版によって印刷されており、全40巻からなる。親字として47,035字を収録している。これらの漢字は214の部首に分けられ、画数順に記載されている。現在我々が利用している漢和辞典も、214の部首分けや画数順の配列などの点で、この康煕字典の流れをくんでいる。


康煕字典は、明治以来の漢字の活字字体の典拠であるという意味で、国語学的には極めて重要なものである。現在でも、日本の漢字のうちで常用漢字表に含まれないものは、基本的には康煕字典の字体を拠り所とするように、2000年12月の国語審議会などで答申されている

日本でも世界史に登場するあの有名な康煕帝の命を受けて編纂されたものということで、日本の国語においても漢字の根拠となっていることですね。

鑑定会社によれば、120万元(約1,920万円)以上の価値があるとのことです。オークション開始価格は64万元、5,000円ごとの入札が可能で、2019年9月28日21時現在、57人がオークションサイトをお気に入り登録し、6,534回の閲覧がされているそうです。

皆さんの家の中にも鑑定に値するお宝が眠っているかもしれませんね。