Facebook本部から中国系スタッフが飛び降り自殺、社内の過酷な競争環境とプレッシャーを受けて
2019年9月19日11:30頃、米国Facebook本部のオフィス棟4階から男性が飛び降りたとの通報が警察に入り、消防隊員が駆けつけましたが、救うには至りませんでした。この男性は陳勤(発音での当て字)という華人であったことが中国で話題となっています。
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自殺の直前に上司から「出ていけ!」の声
当日の午後、Facebookは1名のスタッフが自殺したこと、既に会社からは家族に連絡をしたことが公式に発表されました。
Facebookのスタッフによれば、当日の時点ではこの事件が社内で大きな騒ぎになっているということはなく、オフィスは冷静で、多くの人はこの事件があったことすら知らないという状況だということです。
陳勤は38歳で、1999年に中国の名門である浙江大学を卒業後、2011年に渡米。サウスカリフォルニア大学で博士課程を修めました。その後、米国のインターネット業界に属し、2年に1回は職を変え、最終的に2018年3月にFacebookに入社したとのことです。
本人のFacebookは2018年3月5日、彼がFacebookに入社したその日を最期に更新が途絶えていたそうですが、ウォーキング、登山、スキーやキャンプ、シューティングなど豊かな米国での私生活を垣間見ることができます。
彼の家族によると、ここ半年の彼は非常に忙しかった様子で、深夜1, 2時に帰宅後に食事をし、翌朝には出社するという生活が続いていたようです。
彼が自殺をした当日、彼はボスの部屋におり、その部屋からボスと言い争う怒鳴り声が聞こえてきたそうです。あるスタッフは、ボスの「出ていけ!」という声を耳にしたとのことです。この後すぐに彼は自殺を図ったことになります。
2019年9月23日、元Facebookのスタッフで技術主管の立場であったPatrick Shyuと名乗る男性がYoutubeで動画を発表。その中で、陳勤が日夜業務に勤しんでいたものの評価が芳しく無く、解雇される寸前で死を選んだのではないかということを暴露しました。
Shyu氏は動画の中で、Facebook社内での過酷なプレッシャーと競争文化について批判的に述べています。彼は素性を明らかにしてこのような場でFacebookの批判をしたくはなかったそうですが、陳勤の自殺をきっかけに、現ちnスタッフから内情を暴露して欲しいという声がかかったので勇気を出して動画公開に踏み切ったそうです。
外から見ればきらびやかですが、中はそうでもない。世の常ですね。
ご冥福をお祈りします。