中国の農村で毒蛇を放ち村民を死に至らしめた事件の背景に迷信あり

2019年6月24日に湖北省神農架林区にある紅坪鎮という村落で大量の毒蛇が見つかり万さんという村人が毒蛇に噛まれて死亡する事件がありました。この事件について内偵を進めていた林区森林公安局が同年9月29日に容疑者を特定、人民法院に起訴することを発表しました。

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公安行政当局によると容疑者は仏教徒

湖北省森林公安局は、広東省や北京市、吉林省、山西チワン族自治区など中国大陸の広い範囲に渡り、現地の公安行政当局と協調し、距離にして数万km, 100人規模を動員するかたちで3ヶ月に及ぶ内偵調査を進めてきました。

内偵調査の結果として容疑をかけられたのは岳、董という姓の仏教徒で、毒蛇を放つことによって幸福を得ることができるという迷信を信じ、雲南省のシーサバンナと江西省の西井岡山で捕獲した毒蛇を、神農架林区で放ったとされています。

「神農架」という村落の名前も神秘的ではありますし、上記の写真のように非常に美しい村落であることが分かります。一方で、未だにこのような迷信が信じられ、社会的なリスクを伴うことを分かっていながらにして、不法行為に至る人々がいることは中国はもちろんのこと、日本もあまり変わらないと言えるのかもしれません。

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