NBAの試合で観客が台湾国旗のシャツを身にまとった結果、テンセント側が中継を中止
腾讯(Tencent:テンセント)がLive配信しているNBAの番組の中で、「放送標準に適合しない内容が含まれた」ということを理由に配信を緊急停止したことが分かりました。そして、その理由は観客が台湾国旗をモチーフとしたシャツを着ていたためでした。
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NBA陣営が香港を支持するコメントを発表したこともきっかけの一つか
2019年11月9日、中国テンセントが自身のチャンネルである”テンセント・スポーツ”の中で、インターネットライブ配信されていた試合中継を緊急的に中止しました。
写真にの黄色の枠で囲った部分にあるように、最前列で観戦している一人の男性が着ているシャツに台湾国旗が描かれていることが分かります。消息筋ではこのことが「放送標準に不適合」であるとされた部分であると分析しています。
中国ではNBAは非常に人気があります。スラムダンク人気が原因の一つであることはここでは置いておきますが、当日Live配信される予定であった試合はマイアミ・ヒート対LAレイカーズで、中でも人気の集中する試合でした。
テンセント・スポーツではLive配信を緊急停止した後に、録画配信という形で同試合を放送しました。しかし、写っている彼が座っていたコートの右サイドの映像は全てカットされ、左サイドのみ放送されるという形となったことが、ファンの怒りを買うこととなりました。
SNS上では、この男性が台湾国旗をあしらった服を着ていただけではなく、観客席の一部では台湾国旗が振られたというコメントもあるようです。
この事件が起こる前、ヒューストン・ロケッツのGMであるDaryl Moreyが香港の独立を支持する文章を発表、またNBAの総裁であるAdam SilverもDaryl Moreyの意見における”言論の自由”について支持するコメントを出すなど、中国大陸側を刺激するような動きがありました。この事件との関連性は分かりませんが、いずれにせよ、中国当局が目を光らせていた可能性があります。
スポーツは政治とは切り離されてあるべきだというのが正論だと思います。今回の事件について皆さんはどう思われますか?