中国一級・二級都市における地価が再び高騰、円高でチャンス?
中新社北京が2016年8月15日付けで、個々数ヶ月に限っては不動産販売、投資が緩いトレンドで推移してはいるものの、中国の地価は依然ホットであるという記事を発表しました。
中原不動産研究センターの統計数値によると、8月上旬、武漢、合肥、成都、上海など10都市の平均的な地価は100%を超えて成長しており、最も高額な都市における区画あたりの平均地価は10億人民元(約1,500億円)に達したとのことです。直近7ヶ月で10億元を超えてきた区画(住宅・商業用途問わず)は257区画で、その内100%を超える成長率だったのは128区画。8月上旬に入ってそれが、140区画まで増えてきています。
我愛我家グループの統計数値によると、7月に至るまでに、北京、上海、広州、深センの所謂四大一級都市における住宅用地の平均価格の伸び率は100%を超えています(去年までの数年では50%に達していませんでした)。7月における一級都市の住宅用地におけるマンションの面積あたり価格は、30,330元/㎡(約45万円/㎡)と、最高値を更新したとのことです。一級都市ではここ20年での建設ラッシュの結果で、土地の供給が減少してきており、北京市では2016年上半期で宅地用途の土地の交易量はわずかに50区画のみ、2010年以来最も少ない状態です。
更に、南京、厦門、合肥などの二級都市の地価は一級都市並み迫る勢いで伸びてきています。中原不動産の主席アナリストによれば、一級都市と核心的二級都市である南京、蘇州などのエリアから、更に天津、武漢、鄭州、杭州、成都などへも、地価の高騰は遠心上に広がってきているとのことです。ちなみに、三・四級都市についてはハイリスクであるとも指摘しています。
編集後記
つい最近とあるご縁で上海人の男性とランチをご一緒させて頂きましたが、蘇州や大連など所謂二級都市でマンションを早く買ったほうが良いというアドバイスをいただきました。彼の友人は、ここ数年で100万元(約1,500万円)で買ったマンションが5, 6倍まで値上がりして売り抜けて、お金持ちになっているとのこと。当然、このトレンドがずっと続くはずもなく、皆がチキンレースをやっている状況ですが、そこで財を成す方もいるということです。円高傾向が続いてますので、ある意味チャンスと言えばチャンスかもしれませんね。当然リスクはあるので、自己責任にてお願いします。