中国餓了么、美団、百度外売が北京市当局から立ち入り検査へ
”餓了么”、”美団”、”百度外売”、モバイルO2O出前プラットフォームが2016年8月10日に北京市の食品・薬品監督当局から立ち入り調査を求められていることがわかりました。この3つのプラットフォーム上で出前を提供している60店の料理店に、品質上の問題があるということで、料理店には既に調査が入っているとのことです。
当局に報告された3つのプラットフォームに関する投書や告発は2016年の上半期だけで228件に上っており、管理下にある料理店の内、12,000店は無許可営業を行っているということが判明しています。当局としては、店舗の名前が不適切な場合(恐らく、有名な店の名前などを詐称している)、複数の店で同じ住所が使用されている場合、異なる店舗にもかかわらず、共通した連絡先(電話等)が使用されている場合などについて、疑いがあるものとして自動的に検査をかけているとのことです。
中国はマックデリバリーのシステムが日本に先駆けて導入されるなど、出前サービスについては先行していましたが、料理店側の品質に関する意識についてはまだまだこれからのようです。モバイルインターネットの世界が、消費者と料理店とを今まで以上に結びつけた結果として、料理店側のモラルがここで再び問われるという、O2Oによる評価経済の影響が如実に現われている結果です。