中国厦門大学の守衛が周りの無理解をよそに5年間かけて当大学の法学課程を卒業
魯迅を輩出したことで有名な厦門(アモイ)大学ですが、その厦門大学に守衛として雇われていた男が学士資格を獲得したことが話題になっています。夜に働き、昼に学ぶ。日本よりも固定しやすい中国の階級を乗り越える彼に共感の声が集まっています。
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北京大学の守衛が北京大学を卒業できたんだから、厦門大学の守衛である私にできないワケがない
男の名前は周徳新、重慶市生まれで今年2019年には51歳になります。技術学校で服飾に関する分野を学び、人民解放軍に従軍した経験もある彼は2013年に厦門市にやってきて厦門大学の守衛となりました。
厦門大学には継続教育学院という組織があり、時間外コースを開設しました。そこでは、大学で働くスタッフの中で学びたい欲求がある人間に対しては学費が減免されるのです。この制度を知った彼は子供の頃からの弁護士になるという夢に再び火が灯ります。
北京大学でも守衛が学士資格を取得したという話を聞いたことがあります。そうであれば、厦門大学の守衛が厦門大学を卒業できないわけがありません。
そう息巻く彼は2014年から高卒レベルより学習を開始し、2016年9月から2018年12月までの間、法学部のインターネット教育課程で学びました。そして、この5年間の間に40を超える試験に合格し、このたび晴れて厦門大学法学部の学士課程を卒業することとなりました。
彼は学習時間を捻出するために本業である守衛の勤務シフトを夜勤に変更し、昼は勉強時間として夜に仕事をするという生活をすることを選択しました。彼はインターネット上の学部教育課程に参加するだけでなく、大学院である法学院に出向き、教授に福州をしてもらえるように取り計らってもらいました。
在学期間内、毎年10以上の試験に合格する必要があります。2回の英語試験以外については全て一発試験でした。彼の卒業論文は”正当防衛”をテーマにして書かれたもので量は2万字に上り、執筆は数ヶ月に及んだそうです。
この5年間の彼の行動について彼の奥さんや子どもたちには理解ができなかったそうです。時間の無駄なのではないかとも思っていたそうです。同僚から見てもそれは同じだったようです。
学士資格を手にした彼ですが、今後は毎年論文を2篇執筆することを決めたそうです。せっかく手に入れたものを忘れたくないとのことです。
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終わらない彼の挑戦。子どもの頃からの夢の実現に向けて
そして、彼の努力はここで終わりにはなりません。そうです、彼の次の目標は子どもの頃からの夢、国家統一法律職業資格試験(弁護士資格を取得する国家試験)を合格することによる弁護士資格の取得です。
毎日、こうやって厦門大学の先生方と学生たちのために働くことは、私の厦門大学に対する感謝の気持ちでもあります。
謙虚でかつ勇敢な周さんの挑戦はまだ始まったばかりです。
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