中国化するアメ横で感じた中国と日本の違い

TTとアメ横を特に目的もなく歩いていて感じたことについて、中国と日本を考える上での気づきが結構あるなと思ったので、書いてみます。

アメ横の雰囲気、結構変わりましたね。中華系資本の参入は前から感じられましたが、それが更に加速している感があります。

僕らが夕食を食べたのは”天天楽”という中国屋台でした。このお店と向かい側のお店は同じ老板(ラオバン:オーナー)がやっているようです。食事が終わって再び歩き出してから気づいたのですが、他の店も似たような商品を、似たような展示の仕方で提供しているパターンが見られ、ひょっとするとそれらの店も含めた同じオーナーがやっているのかもしれません。

アメ横は人通りが極めて多い訳ですが、競合店も非常に多い。その中で脚を停めてもらうためには呼び込んでいくことは必須です。天天落と向かい側のお店における服務員(スタッフ)はすべて女性で少し年齢層も高め。中国語で「来来来」とか「アメ横で一番美味しいお店よ」とかまくし立てて呼び込んでいきます。

僕は茶葉蛋(お茶っ葉で味付けをした玉子)が好きなのでオーダーしたかったのですが、1皿3個で200円でした。1個だけ食べたいとおばちゃんに伝えると、考えることもなく「OK」とのこと。

このおばちゃんを含めてスタッフは皆元気ハツラツ。大声でお客さんを呼び込んでいるかと思えば、振り返ってスタッフ同志で陽気に喋ったりしています。僕は彼女たちの会話を聞き取れるのですが、なんて言うんだろう、その内容がすごく自然で、形式ばってなくて、暗号めいていんですよね。素のままでやっているというか。

日本の料理屋さんに行くと、上下関係とか、微妙な業界内での作法や形式が見え隠れして、それはそれで日本的ではあると思うのですが、こちらとしてはその暗号に乗っからないとどうもリラックスできない。

田原町に戻り、いつも寄るコンビニエンスストアでお会計したところ、やはり外国人がレジ担当でした。このお店、スタッフのほとんどが外国人です。中には無愛想な方もいますが、殆どがスタッフ同志でおしゃべりしていたり、表情が豊かだったりして、僕にはどうもこっちの方が性に合っているようです。

今回、くじ引きを2回分させてくれたんですが、TTが2枚目でハズレを引いたのを見た彼女、ニコっと笑ってくじの入った箱を覗き込み、アタリくじをそのままTTに渡してくれました。法律がどうだこうだとか野暮なことをここでは議論したくありません。これくらいの小さなこと、どうせ当たる人が出るくじ引きで、これくらいのハッピーをシェアできることって素晴らしいよね。お互いにイタズラをしたみたいで、自然に笑顔になれますし。

特にまとめようとは思いませんが、こんなことを感じた次第です。

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