中国アリペイが過去12年で最も革新的と言うアップグレードを実施したものの・・
アリペイが強力な整形手術?
2015年7月9日にAntgroupが提供するアリペイ(Alipay)がバージョンアップしました。アリペイ曰く”この12年間で最も革新的な変化”であるということですが、ネット上では「強力な整形手術」と揶揄されているそうです。「一滴垂らせば”wechat(微信)”に、二滴垂らせば”大衆点評”になる」と(笑)。さて、実際にはどうなったのでしょうか?
基本的に、左がアリペイ(Alipay:支付宝)、右がwechatの画面です。
メニュー画面
友達追加画面
お店の検索画面
これは、右側はwechatではなく”大衆点評”です。
なるほど、ため息が出ます?
では、どちらが真似をしたのか?
決済:アリペイは2003年10月、テンセントペイメントは2005年4月
財テク:アリペイは2013年6月、テンセントは2014年1月
QRコード決済:アリペイは2014年4月、テンセントは2014年9月
ということで、実はアリペイ側の方が先手を打ち、テンセント側が後を追うというかたちがずっと続いていたんですね。それがここ1.5年くらいのO2O戦略の中で、モバイルに弱いアリババ、アリペイ軍団がテンセントwechatの後を追うかたちになっていたという訳です。
編集後記
いずれにせよ、アリババ、antgroup勢は最近あまり表に出て来ませんでしたが、antgroupの上場とリアル店舗開拓、そしてこのモバイル版の大幅アップグレードということで、かなり地道にサービス堅めに入ってきているなという印象です。
日本で言えば、LINEみたいなものが2つある感覚ですかね・・・・。中国人のコメントには、「これ、携帯落としたらどっちがどっちか分からなくなる」というものもありました。
ちょっと軽めのニュースでした。
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