中国の春節に見る家族愛、深センの鉄道駅で出会った4組のストーリー

中国人を泣かせる「春運」ポスト続けます。

深セン新聞網が、深センの羅湖駅で 4組にインタビューをして、春節に故郷に帰省することについて、その背景や目的を聞いています。極めて素朴、実直。一年に一度しか子供に会うことができないのがむしろ普通という中で、彼・彼女たちは最後の力を振り絞って実家に帰るのです。30時間も立ち席でです!プリミティブなパワーと、強い想いを感じ取って下さい。

 

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2015年春運:故郷へ向けたストーリー(深セン新聞網)

 2015年の春節前のある夜、羅湖(香港との境界)鉄道駅は帰省客でごった返していた。人の頭が揺れ動く駅の中で、スタッフ、警察は忙しすぎて言葉もかわさずに、乗客たちが無事に家に帰るのを見届けている。「家」は、全ての人における一年の終着駅であり、そして新たな始まりでもある。

羅湖駅の乗客の入り口は生前としていた
羅湖駅の乗客の入り口は整然としていた

 

趙暁梅
趙暁梅

1. 趙暁梅

目的地:湖北省襄陽市

記者がインタビューをしている間、趙暁梅はずっと親切そうに微笑んでいた。2003年、趙暁梅は一人で深セン来て、ガラス加工工場で工員として働き始めた。2年が過ぎて、家族も続々と深センにやってきて仕事を始めた。実家には年老いた両親を残してだ。年末の帰省に話が及ぶと、趙暁梅の眼は潤んだ。「私たちは一年に一度しか帰省することができません。実家に残された父と母の生活は簡単なものではありません。身体もあまり良くありませんし、私たち子供がお金を稼いだかどうかも気にしません。だから帰ってみてあげたい。一緒に一家だんらんで暖かい食事をしたい」。

毎年、春運のチケット争奪戦は一大事件となる。趙暁梅は、工場に頼んで自分と家族の分のチケットを買っている。彼女は毎年必ず、特産のドライフルーツを田舎の老人や子どもたちに買って帰るという。それを話す時の彼女はキラキラとした笑顔になった。

 

何香とその夫
何香とその夫

2. 何香

目的地:四川省南充市

何香が深センに来て既に20年になる。食品工場で働いており、2人の子供は夫の母親が実家で面倒をみている。今年は、夫と一緒に鉄道で実家まで帰省するそうだ。

何香たち2人は2人共「立ち席」のチケットだ。目的地まで30時間ほど。体力が続くかどうか不安で、小さな板を購入しその上に座るという。帰省はいつもギュウギュウだ。だから何香は何も買わず、自分の着るものを少し持ってきたのみ。「今では帰省するときには何も買いませんよ。持っていくのも重いし、帰省した後で子供を連れてショッピングセンターに行くと思うしね」と言う。何香の目下最大の期待は子供に会えることだ。彼・彼女たちがこの一年でどう変わったか楽しみで仕方がない。

 

80後の胡栄軍夫婦
80後の胡栄軍夫婦

3. 胡栄軍夫婦

目的地:重慶市中県

胡栄軍たち2人は深センの坪山で働いている典型的な80後(1980年代生まれ)だ。帰省チケットは自宅のネット上で予約し、入手が困難な座席チケットを手に入れた。深センでフラフラして10年になった。胡栄軍はこの辺りの暖かい気候に慣れ、今では(生まれ故郷重慶市で有名な)辛いものを食べられなくなってしまった。今回の帰省は、両親と子どもたちに会うためだ。彼らも深センには何度も来たことがあるが、この辺りの気候に慣れることはなかったのでもう来ることはないという。

胡栄軍に、なぜ年越しを深センでしないのかと聞いた時、彼は仕方なそうに答えた「この辺りの人は冷たい。右も左も交流もあったもんじゃない。深センに来て1年過ぎた時、本当につまらないと感じた。実家に戻ればアイススケートもできるし、食べあるきだって、爆竹や花火だってできる」。2人の荷物はとても少なかった。身の回りのバッグ以外には子供に買って帰る玩具のみ。そう、いつだって子供は両親にとって最大の力の源であり希望だ。

 

鄭宇は一人で車に乗って帰省する
鄭宇之は一人で鉄道に乗って帰省する

4. 鄭宇之

目的地:四川省資陽市

鄭宇之は駅の入り口に立ってイヤホンをはめて鼻歌を歌っていた。他の旅客のように焦った様子は見えない。インタビューをして分かった。彼が乗る電車は早朝の出発。駅の休憩室が0時に開放されるのを待ってそこで休むそうだ。

1993年鄭宇之は深センにやってきて、建築工となった。12年が経つ中で、毎年鉄道に乗って帰省をしている。お金を節約して、年老いた両親たちや子どもたちのために残しておくためだ。

鄭宇之は深センがとても気に入っている。本来は子供を連れて来て大学まで出したいという思いがあった。しかし子供たちは方言を話し、この辺りの言語環境についていくことはできない。鄭宇之もまた「立ち席」、彼の旅程も長い。しかし、家族に会えるということだけで、苦しみに耐える価値があるということだ。「表面的に疲れていたとしても、彼らを見たら疲れなんて吹っ飛んでしまうんだ」。

 

春運の鉄道駅
春運の鉄道駅

空は暗くなった。待合室にいる人の数は全く減らない。乗客たちのかばん、大きいもの、小さいもの。顔には疲労の色が浮かんではいるが、帰省の活力に漲って見える。みな、故郷に帰ることを喜んでいる。一年の全ての辛いことや、疲れが溜まっている、しかし帰る家がある、それだけで彼・彼女たちは頑張れる、努力できるのだ。


 

編集後記

余韻を楽しんでいただければと思います。あまり多くは言いません。ただ、自分の北京・上海時代の部下たちも物凄い時間をかけて実家に帰ってたことを思い出しますし、春節の1ヶ月前からオフィスの中が春節の話題でいっぱいになったことも今では懐かしい。仕事をしっかりとやって、家族たちに会いにいく時間を大切にする、中国人の生き方、日本人も学ぶことができる部分はたくさんあると思います。さて、みなさん、良いお年を!

 

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