中国流:最近、女性の悩み相談に乗るケースが増えましたが、僕なりの答え
空間と時空の移動が心を養う
空間と時間の移動は、脳の活性度と心のリラックスに対してものすごく効き目があると思います。一方で自分の可処分時間の中でこの空間と時間が固定されていればいるほど、脳の活力は下がり、心は乱れてくるように思います。だからこそ人は旅行をしたり、積極的に出張したり、カフェでお茶のんだり、色々な人と話しをしたりします。また、自分の肩書を変えるのもそのひとつだと思っています。
苦手だった自己紹介
僕は40歳ですが、最近同年代の方から質問をされたり、相談をされたりすることが多くなりました。もちろん若い子たちからも相談されますが、同年代の方からの相談は割りと似たタイプが多いです。そして、特に女性からの相談が多くなりました。質問や相談の内容は下記のようなものです。
- 寺村さんて、何をしている人なんですか?
- 人脈がすごいですよね。
- 出没しているところ、本当に楽しそうなところですね。
- 手広くやってますよね。
こういった質問のかたちが多いです。さて、僕も色々なところで話をする機会や、浅草おとにいらっしゃった方々の前で話をする際に自己紹介をする機会が増えましたが、これが結構しんどい。自分が今やっている、もしくはやろうとしていて立ち上げ中のビジネス・肩書は、
- 飲食店オーナー
- 経営コンサルタント
- インバウンド留学生ビジネス
- 中国と日本を結ぶアプリ開発
- ブロガー(稼いでないですがw)
- 不動産(媒介ではないですよ) など
です。しかも、どれひとつとして雇われている訳ではなく、大企業の肩書を持っていません。これらのことを完結に話して理解していただくのは至難の業です。なので、話をしている途中で皆の口がポカンとしたら「元NRIです」と言うことにしています。これを言うと、「ああ、なるほど」という風にその場では理解をしていただくことができます。でも、自分としてはすんなり行かないんですよね(笑)。
借りてきた言葉ではなく、”自分の理由”に注目する
結局、人間、100%自分のことを説明することなんてできませんし、相手も100%理解してくれるはずがありません。最近心がけていて気が楽なのは、自分のやっている仕事の名前を伝えるのではなく、やっている、やりたいコトとその理由を説明することです。
- 海外に出て日本の良いところも悪いところも分かった
- 日本の多様性のなさをなんとかしたい
- 日本の移民率を20%まで上げたい、FDIインバウンドをプラスにしたい
- しかし、日本は人と金の受け入れはほぼゼロ(短期的には増えてきましたね)
- だからこそ、人、金をインバウンドさせる全てのことをやる、やりたい
と説明しています。「どこの会社で、何をしています」って結局借りてきた言葉、ラベルでしか無いんですよね。僕は、自分で説明する時、人から自己紹介をされる時に、皆、自分が本当にやりたいことがあって、それを無視して、もしくは気付かずに借りてきた言葉、ラベルを安易に使うことに慣れてしまったんだと感じています。
空間と時間を超えるためのチケットは自分で創り出す
さて、最初の質問に戻ります。僕に相談・質問してくる方は、「寺村さんて何やってるんですか?人脈が・・・、手広いですね」と話されている時、その背景には自分の今やっている仕事や、やりたいことについて意識が向いているんだなと思っています。多分、僕の生き方や仕事の仕方が、コミュニケーションの創り方が自分とかなり違うなと感じているからこそ”質問”のかたちを借りて、本人の気持ちに問いを与えているんだと思います。
僕は今とても楽です。もちろん、小さな苦しいこともありますが、大きな流れからすればとても楽に生きることができています。それは、冒頭に触れた”時間と空間を超える”時間が、自分の可処分時間の中で大きな比重を占めているからだと思っています。
仕事も家でもやりますし得意先でもやりますし、カフェでもやります。旅行も行きます。出張も行きます。海外駐在員として5年間の中国勤務もさせて頂きました。その全てについて、自分からつかみとってきました。その背景にはやりたいこと、もしくはもっとモヤモヤした気持ちと現実との葛藤があり、その中での”積極的選択”がありました。選択肢を自分を起点として創り、それを自ら選びとるということです。そして、空間と時間の移動チケットを手に入れたのです。
ノーガードスタイルでチケットを手に入れる
それでも現実が重く、旅行するにも時間とお金がかかると思う方もいらっしゃるかもしれません。であれば、身近なところからでも時間と空間の移動チケットは手に入れることができます。毎日、いつもとは違うことをしてみることです。そして、僕が2011年末頃に上海で始めたのが、とにかく今まで会ったことが無い人、会おうと思えば会えるけど少し気後れしたり、苦手意識があるなと思う人と積極的に会話したり、食事をしたりすることです。そして、その機会を増やすためにとにかくドアはオープンに開けておくことです。
このドアオープンスタイル、まあ、ノーガード戦法とも言いますが、僕のFacebookやSNSの使い方、会った時の会話などを見ている方であればすぐにお分かりいただけると思いますが、基本的に隠し事なんてほぼ無いです。友人申請についても営利目的を強く感じる場合以外は、基本的にお目にかかったことがなくても許可していますし、そういった方ともすぐ会っちゃいます。
人間、隠すことや守るものが増えれば増えるほど、空間と時間の制約が上がります。その結果として、脳の活性度や、心のリラックス度が落ちてしまいます。もちろんそういった生き方は否定しませんが、自分は上記のようなやり方を自ら”選択”したことによって、心がとても楽になりましたし、モノ・コトも向こうから近づいてくるようになりました。
楽に生きるための3つのポイント
- 人が名付けた”ラベル”を借りることをやめて、自分がやりたいモノ・コト、そしてここが重要ですがそう感じる”自分の理由”について意識的になること。
- そして、その選択肢を自ら作り出して、自分で”選択”をすること。
- 更に、そのために常にドアをオープンにしておくこと。
現実はもちろん現実ですが、この3つのことについて意識的に、そして実際に行動することで確実に楽になることができます。心が一番重要です。心を裏切れば心は壊れますから、反対のことをしてあげれば良いのです。すぐに実践できますよ。今からでも。