中国の出合い系アプリ最高峰はアレ 2014シャオミアップストアレポートからトレンドを読む
ちょっと遅いですが、2015年1月に発表された”小米応用商店(シャオミ・アップストア)2014年度報告”の内容について説明します。アップストアの中身なので、小米全体の財務報告ではありませんが、中国で何のアプリが流行っているのか、どのようなユーザーがいるのか、かなり参考になると思います。
Androidスマホの市場シェア
2014年の1年で小米のシェアは27%から51%まで大躍進。煽りを喰らったのはもちろんSamsungで73%から44%まで急激にシェアを落としました。中国人のApple好きは日本人にも認知されつつありますが、Android界は小米に牛耳られつつあると言って良いのではないでしょうか。他の国産Androidも勃興していると聞いています。華為など小米に対抗して頑張って欲しいです。
アクティブユーザーの時間帯別分布
7-8時、12〜14時、21〜23時の3つの時間帯にピークがあります。
アクティブユーザーの年齢別分布
18〜29歳が大部分を占めています。39歳未満で90%以上ですね。これを見ると、2015年時点で40歳の自分は歳をとったなと思います。
アプリの総ダウンロード数
2014年1月時点で20億、それが1年で120億まで急増しています。
さて、ここからはアプリの分野別の分析です。
タクシー配車アプリ市場シェア
滴滴(テンセントグループ)と快的(アリババグループ)で99%のシェアです。御存知の通り両者は合併の手続きに入っています。
総合ECサイトDL数
含まれているのは、1号店、楽峰網,蘑菇街,唯品会,聚美優品です。2014年でダウンロード数は3.3倍まで増加しています。中国はECの革命が正に起こっているところですが、なかなかの勢いがあります。淘宝網が出てきていませんが意図的に外されているのか、それともスマホに限った場合存在感が無いと思われることの立証かもしれません。すいません、未確認です。
越境ECアプリダウンロード数
さて、2015年大注目の越境ECアプリですが、2014年8月から12月までのわずか5ヶ月でなんとダウンロード数が10倍に膨れ上がっています。ポイントは代表的なアプリの名前ですが、あまり日本では話題になっていないと思うので列挙しておきましょう。
団体購買(グルーポン的な)サイトのダウンロード数
美団(51%)、大衆点評(24%)、糯米(16%)のシェアとなっています。
財テクアプリのダウンロード数推移
この1年でダウンロード数は10倍に増加。P2Pが盛り上がった一年でしたが、有力アプリは、百度理財、PP理財、雪球などですね。
出会い系・お見合い系アプリのダウンロード数推移
ダウンロード数は1年で5.3倍に。その内の殆どが陌陌というアプリです。これは、中国経験のある”下心のある”日本人にも有名なアプリだと思います(笑)。
旅行アプリのダウンロード数推移
伸びはやや鈍化傾向。但しシェア争いは激化しています。日本人に有名だったのはCTrip(携程)でしたが、去哪儿(どこいくの)のシェアの方が高いことが分かります。
飲食O2Oアプリダウンロード数
いわゆるレストランクーポンアプリですが、爆烈に伸びていることが分かります。プレーヤーは、団体購買でも出てきた美団の他に、饿了么,百度外卖,到家美食などが参入しています。
出前アプリのダウンロード数シェア
先ほどのクーポンアプリとシナジーがあるということで、美団、饿了么が殆どのシェアを持っています。
四半期別でのアプリ分野別ダウンロード数の推移
左からネット動画・TV・ラジオ、実用ツール、ソーシャルコミュニケーション、ファッション・ショッピング、そして旅行・交通の5分野です。この順番で好まれていますが、中でも特にソーシャルコミュニケーション系の伸びが著しいことが分かります。また、規模が小さいですが、ファッション・ショッピングは成長が著しいことが分かります。
アプリ分野別でのダンロード数成長率比較
効率化ツール、カメラ系、ファッション・ショッピング、スポーツ、ソーシャルコミュニケーション、財テクの順番となっていますが、注目すべきは成長率でどれも驚くべき数値となっています。
年内に新しくアプリが増加した分野のアプリ数シェア
実用ツール(18%)、学習と教育(15%)、生活(14%)その他(53%)となっています。
如何ですか、参考になりますでしょうか。時間がある方は、日本のAndroidアプリ市場と比べて欲しいです。宜しくお願いします(笑)。
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