中国北京市の中心繁華街”王府井”にて30数名が服毒自殺の疑いの怪事件?
2015年4月4日11時頃、30数人が北京の中心繁華街で観光客も多い”王府井”にて詳細不明な液体を一斉に服用した後に地面に倒れ、集団での服毒自殺ではないかというニュースが大陸全土を駆け巡りました。120台の救急車が現場に駆けつけ、地面に倒れた人たちを病院に移送し治療に当った結果、現在のところ生命の危険は無いという記事となっています。
彼らの素性は黒龍江省の個人タクシードライバーで、車両のリース延長や交換などの訴えをするために北京に来たということになっているようですが、当局と黒龍江省の関係各所が現在調査に当っているとのことです。
ポイントはこの記事。昨日の当日の段階では”自殺”や”集団自殺”という表現が多く使われていましたが、4月5日の朝の時点では殆どが「地面に倒れる」という表現で統一がされていることと、これだけ話題性の大きい事件にも関わらず微博上でのポストやコメントが殆どなくなっているということです。社会に与えるインパクトの大きさから、政府当局によるインターネット上の検閲が入っているものと思われます。取り急ぎ。
まだ恐らく削除されていない微博上のコメントによれば、①当地での権力を持った勢力によって個人タクシードライバーが排除されていることと、②専用ドライバーとして認められるためのナンバープレートの入手が非常に困難であることを身体を張って訴えたということになっています。また、基本的には北京市の中心地区で「死んだふり」をすることで訴状にインパクトを与えることが目的であったともありますし、周永康のせいにしている人もいま、また「天安門でこそやるべきだ」というコメントもついていますが、真相は分かりません。