香港が首位から陥落! | 2015年中国経済を支えるランキングトップはなんとあの都市
中国で最も成長株は、この娘に会えるあの都市です。
2015年5月15日に”2015年中国都市競争力ブルーブック”が発行されました。これは中国社会科学院財経戦略研究員、中国都市百人論壇、社会文化出版社および中国社会科学院都市・競争力研究センターが共同で作成したものです。早速、このブルーブックの中身を見て行きましょう。
2014総合経済競争力トップ10
- 深セン
- 香港
- 上海
- 台北
- 広州
- 天津
- 蘇州
- 北京
- マカオ
- 無錫
となっており、長江デルタ、珠海デルタ、環渤海、香港・台湾地区の都市で占められており、広大な面積を占める中西部の都市は一つもランクインしていません。2013年の調査と比べて最大の変化は深センが香港に変わって首位に躍り出たことと、無錫が仏山に変わってベスト10入りを果たしたことです。また、競争力の成長が最も著しいのは天津で、マカオがそれに続いています。総合経済競争力とは経済そのものの成長率と、都市の効率を指標化して評価をしたものです。
一人当たりの可処分所得トップ10
- 香港
- 深セン
- 北京
- マカオ
- 上海
- 東莞
- 広州
- 珠海
- 杭州
- 厦門
となっており、首位である香港は3年連続、北京も常に2, 3位につけるのが普通である中、深センが急上昇しています。2013年版では7位、2014年版でトップ10入りしたものが、今年は2位となり北京を抜く結果となっています。この2つのランキングから、ここ数年の深センの勢いが物凄いものであることが分かりますね。以前にも、起業するなら深センを目指せという記事を書いたことがありましたが、目下非常に面白い場所になっていることは間違いないようです。
さて、この他にブルーブックの中では”世帯あたりの排水管密度指数トップ10”というものもあり、香港、無錫、麗江、東莞、マカオ、莆田、天津、常州、上海、中山の順で排水管がしっかりと整備されていることを意味していますが、一方で”中国で最もずぶ濡れが怖くない都市”として名が上がったのは青島でした。日本は排水の整備がとても進んでいますが、何か技術的に支援することができると良いですね。