二番手を大きく引き離すアリババとジャック・マー

”双11”というお祭りを作り上げたアリババ

毎年11月11日、中国では元々”独身の日”として知られていましたが、その”双11”は今では誰もが知る大安売りの日です。そして、中国国民総出で盛り上がるこのお祭りを作り上げたのはジャック・マー率いる阿里巴巴(Alibaba:アリババ)であり、当初は天猫(T-Mall)のみで行われいたものに、他のECプラットフォームも相乗りしてきた歴史があります。

そして、その流れはリアル小売店舗も呑み込んでいきます。今では毎年11月11日、ECプラットフォーム上での小売店舗だけでなく実体店舗側もバーゲンセールを実施しているのが当たり前のこととなっています。

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リアル店舗側も乗らざるを得ない展開に

今年、2018年双11は淘宝網(Taobao:タオバオ)と天猫(T-Mall)を有するアリババの圧倒的勝利と言われています。この期間におけるT-Mall上の取引額は2,135億元(約3兆4,160億円)に達し、アリババの第3四半期における売上高は851億元(約1兆3,616億円)で前年同期比で+54%と凄まじい金額です。しかも、この収入の内85%がECプラットフォームからのものとなっており、確信業務であるTaobaoやT-Mallの業績が圧倒的であることが分かります。

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自滅で差をつけられた永遠のライバル京東(JD)

中国のコンシューマー向けEC業界において、ジャック・マー率いるアリババのライバルは劉強東率いる京東(JD)でした。しかし、2018年劉強東個人が引き起こしたスキャンダルの影響により信用が下がり、株価も暴落し、京東(JD)マートにも少なからぬ影響がありました。双11における営業成績についえもアリババに大きく水をあけられる結果となりました。

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アリババを猛追するダークホース”拼多多”

史上最速と言われる成長スピード

拼多多という名前、中国にゆかりのある人以外には聞き慣れない名前ですが、中国EC業界の中では短時間に急速に成長したダークホースとして話題を独占しています。創業者の名は黄峥。創業以来3年間の成長スピードは史上最速であると言われています。

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拼多多のユーザー数は既に3.9億人と京東の3.1億人を超え、アリババが抱えるユーザー数の2/3に達し、名実ともにECプラットフォーム業界における第二位、既にダークホースではないのです。

中国の2級都市、3級都市など第1級都市ではないところから火が着いた拼多多ですが、今年の第3四半期の売上は33.8億元(約540億円)とアリババ等と比べると水をあけられますが、前年同期比+697%はものすごい成長スピードと言えます。売上に差があるのはビジネスモデルの違いを表しており、この点については拼多多を分析する内容として別途記事に起こす予定です。

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そして、創業者である黄峥が保有する株式の価値が一夜にして17億米ドル上昇し、株価の急落の影響を受けて持ち分が既存した京東の劉強東の保有価値を抜いたことも話題になっています。

チャイニーズドリームの光と影を如実にあらわした出来事と言えます。拼多多についてのビジネスモデルと今後の戦略については一両日中に記事に起こしますので、ご期待下さい。

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