馬化腾(ポニー・マー)が停止した微信(wechat)のある機能とは?

微信上の”漂流瓶”メニューの利用が不可能に

10.8億ユーザーがいると言われている腾讯(Tencent:テンセント)が提供する微信(wechat:ウィーチャット)ですが、その中に”漂流瓶”というサービスメニューがあることをご存知でしょうか?

海を漂流するボトルを引き上げると、微信上で直接繋がっていない不特定の誰かのメッセージを受け取れるというものですが、現在、中国版の微信(とQQ)においてこのサービスが利用できなくなっています。日本版のいわゆる”wechat”ではまだ使えますが、何度トライしてもメッセージボトルではなく、ヒトデしか引き上がらない状態のようです。

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メッセージの約3割以上が猥褻な内容

の発信や広告で占められている状況の下、腾讯(Tencent:テンセント)のCEOである馬化腾の指示により暫定的にメニューの利用を停止したとのことです。

一方で、あくまでも暫定的な措置であることも公式に発表されており、近い将来改善されたかたちでメニューが復活することは可能性としてはあるようです。

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微信の中にある特異なメニュー

微信の特徴はクローズな環境であるということです。通常のソーシャル的なメニューについては、あくまでも互いに友達関係にある人間とのやり取りに限定されます。その友人と微信上で繋がるきっかけとしては、実際に出会った人や、直接何らかの価値のやり取りをしている人(ビジネスの関係、商品のやり取り、麻雀仲間等)に限定されます。

しかし、この”漂流瓶”と”近くの人を探す”という2つのメニューは、完全に偶然のきっかけで相手と知り合う機能を提供する、いわゆる”出会い”系の側面を持っています。その内1つのメニューが無くなったということです。

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実は異なる微信とwechat

この記事の本質からやや脱線しますが、日本人にはあまり知られていないこととして、中国人が使っている微信と、我々日本人が一般的に使っているwechatは厳密には同じではないということです。

一般的に我々が使っているのはグローバル版であり、本国の微信とは異なります。ですから、今回の暫定的メニュー取り下げ措置については、現時点でグローバル版のwechat上には適用されていません。今回の暫定措置は、この事実を思い起こさせる事象です。

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