ソフトバンク、アリババ、鴻海のアジア最強連合に見る日本企業の成功モデル

 

孫正義

日台中で考えられる最強の協業が成立

鴻海グループ(フォックスコンを子会社に持つ台湾財閥)とアリババグループが2015年6月18日、アリババと共同で145億円を出資してソフトバンクグループ傘下でロボット(Pepper)事業を展開するSoftbank Robotics Holdings Corp.(SBRH)に出資を行うことが発表され、日本でも大きく取り上げられています。結果として資本構成はSBRHが60%、鴻海とアリババが20%ずつを占めることとなります。

 

 

興奮する3グループトップ

鴻海グループの総裁である郭台铭は、ソフトバンクとアリババとの合作できることがとても嬉しく、ロボット技術を前進させていくことについて共に努力をしていきたいと表明しています。鴻海は新技術に投資を行うと同時に、グループの先端技術を注入する立場です。

 

アリババの創業者で董事局主席であるジャック・マー(馬雲)は、彼が提唱する”DT(Data Technology)時代”において、ロボッタが健康・医療、公共サービス、生活など異なる領域におけるソリューションの鍵となると述べており、鴻海とソフトバンクグループと組んで、世界の叡智を結集させることが突破に繋がると述べています。

 

そして孫正義ですが、ソフトバンクの成立以来”情報革命によって全ての人々に幸せをもたらしたい”ということを守り続けてきており、アリババ、鴻海との協業により、Pepperとロボット事業を世界一にしたいということを表明しました。

 

 

最強連合であることのポイント

この話とても興奮します。ポイントは下記です。

 

  • 最初から世界を目標に掲げている企業同士である

  • 全ての会社が母国においてビジネスモデルの革命を起こしている

  • 日本と中国企業の間に台湾企業が入っている

 

ひとつ目とふたつ目は説明しなくても理解して頂けていると思います。鴻海はEMSモデルの巨頭であり、それまでブランドと設計、製造とを同じ会社でやっていたことを製造部分を世界レベルで請け負うモデルを、アリババは言わずもがな物流・小売が遅れていた中国にECのモデルを確率したこと、そしてソフトバンクは通信業界で様々なルールをブレイクしてきています。ルールブレイカーの3社は共に世界を視野に入れています。

 

Pepper

そして、日本と中国、なかなか上手く行かない協業ですが、今回は郭台铭率いる鴻海グループが中間に入っています。誤解を畏れずに言えば、日本と中国のハーフ的にお互いの違いを理解している企業が入ることにより、コミュニケーションが円滑に進む可能性は高まると思います。ソフトバンク、流石だなと。

 

 

編集後記

日本企業にとってとても示唆に富んでいると思います。最初から世界展開を考えて事業を考えるべきではあると思いますし、最近そういった論調が多く聞こえてきますが、まずは自国でしっかりと事業でナンバーワンを獲得し、その上で、世界やアジアの中で同様にナンバーワンの企業と組んでいく、いわゆる”アジア的”な事業展開です。

 

個人にも当てはまるはずです。いきなり外に出ることも由、一方で自国で実績を積んでナンバーワンになることも大事です。その上で、世界に打って出る。その際に、アジアであれば華僑圏、特に台湾人や福建以南の華僑人と上手くやっていくことの大事さが凝縮されています。Pepperと台湾が繋ぐ日本と中国の新しい事業の形、本当に世界で成功して欲しいです。

 

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