奮い立つ!小米(Xiaomi)董事長 雷軍の台湾での新年の挨拶(後編)

前編に続き、小米のCEOである雷軍が、新年明けた12日に台湾を訪問し「両岸モバイルインターネット新年会」に出席し、700〜800名の聴衆を前に彼自身の夢を語りました。その全文を翻訳したので、味わってみてください。

 


プレッシャーは非常に大きかったのですが、当時私を勇気づけてくれたのは、やはり「夢」でした。人生において自分の夢を実現するということは必要なことです。結果がどのようになろうとも、たとえそれを試す勇気が無かったとしても、そのことは人生にとってなんの意義もありません。

 

台湾でも、大陸でも、とても遠い場所だとしても、「夢を追い続けること」は、ずっと奮い立たせられるテーマです。

 

私は、若者たちや起業家に、たとえその夢を誰も信じてくれなかったとしても、たとえ嘲笑されたとしても、立ち止まることなく追い続けて欲しい。それが夢が持つ力なのです。

 

では、小米の夢の実現は何を持って現在の素晴らしい成果を実現したのでしょうか。小米のストーリにはどのくらいの天の時、地の利、人の和が働いたのでしょうか。私はここでは説明しません。台湾の雑誌にもたくさん紹介されているのでそちらに譲りましょう。

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私は若い人たちにいくつかの提言をしたいと思います。

 

まずひとつ目はモバイルインターネットです。多くの台湾の友人たちは台湾市場は規模が小さくチャンスが少ないと考えています。しかし、モバイルインターネットの世界はグローバル市場です。簡単なゲーム、アプリを立ち上げたとすれば、もうそこはグローバル市場です。今日、大陸の若者たちは、このような考え方で世界に向かって走っています。

 

二年前、傅盛(獵豹の創業者、30歳代前半で創業)は私に言いました。獵豹の最も優れた製品は「Clean Master」ですが、2年前の当時、3, 4人の友人とプログラミングをしました。1日あたり2万人のユーザー(DAU)で、1ヶ月では10万人(MAU)を超えませんでした。それが、2013年の6月には、MAUが1,000万人となり、さらなるグローバルでのプロモーションにより、現在では3.4億人になりました。本当に小さなところからスタートしたものが、今では巨大なアプリケーションになったのです。

 

台湾市場が小さいからと言って嘆くことをやめましょう。今日のモバイルインターネットの世界は、「あなたの世界そのものが、グローバル」になるのです。

 

現在、多く立ち上がっているベンチャー起業は、どれもがこのようにグローバル展開を狙っています。台湾の若者たちは中国の若者たちに比べて、経験、国際化の点で優れています。この優位性を最大限に発揮しませんか?蕭萬長(第12代の台湾副総統)さんは、台湾におけるエンジェル投資家やリスク投資家を増やしていかなければならないと仰りました。私は初期投資資金はそれほど重要ではないと思っています。台湾の経済水準、1人当たりの収入は大陸のそれを遥かに凌いでいます。問題の本質は、市場への信頼をどのように回復するか、ということです。若い人たちにロールモデルを、成功の素晴らしさを、夢が持つ力を見せてあげること。この点で、台湾と大陸は全く異なる状況にあります。

 

ジャック・マー(Alibaba)、馬化騰(QQ)、李彥宏(百度)、傅盛(獵豹)の成功は、大陸にいる無数のベンチャー創業者に勇気を与えました。台湾には、このような市場のパワーを見せることができる成功者が必要なのです。モバイルインターネットの大潮流の下、台湾の若者の皆さんも乗り遅れてはなりません。

 

二つ目の提言として、この1年で最もホットな話題となっている「スマートホーム」を上げます。去年の今頃、Googleが32億ドルでNest社を買収したことをきっかけに、地球温暖化の文脈の中で、多くの人がスマートホームについて議論してきました。

 

小米はスマートホームをどのように見ているでしょうか。小米の戦略はスマートフォンを中心として、全てのスマート設備を結合することにあります。すべての設備とのリンクや、データの蓄積はスマートフォン上からアクセスすることができます。スマートホームに対して小米が挑むこととして、将来3年、5年、10年と、全ての人の設備、オフィス機器、ホーム用品などをスマート化していき、スマートフォンとクラウドに結合していきます。一部はすでに開始しました。

 

大陸ではスマート化の領域で起業する会社が少なくありません。この領域、実は台湾企業に非常に優位性があります。台湾には工業分野に先進的かつ深遠な基盤があり、ハード、ソフト分野での優れたエンジニアが非常に多くいるからです。これからの台湾企業においてキーとなる創業領域はこの分野だと思っています。問題は、どのようにしてインターネットとの融合を図るか、ソフトとハードを繋げるかということです。

 

ひとつ例を挙げましょう。昨年、小米はスマートバンドを作るベンチャー企業に投資をしました。スマートバンドはアメリカでは既に多く製造されています。なぜ、スマートバンドを作る必要があるのでしょうか。スマートバンドの弱点は充電の問題です。私は彼らに、90日充電なしで使用することができるスマートバンドを作ることができるか、と聞きました。数ヶ月後に、連続使用期間60日を達成することができました。海外製品の場合は5〜7日で充電が必要です。私たちのスマートバンドは、スマートフォン上でパスワードロック解除を行うことができるもので、わずか79元(約1,600円)と非常に安価です。数ヶ月の非常に短い期間に、中国での販売は100万個を突破し、近い内に1,000万個を突破する可能性は極めて高いです。2014年11月に、この会社は3億ドルの価値がつき、グローバル投資家から3,500万ドルの調達を行いました。

 

Mi Band(参考)
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これが中国におけるベンチャー企業のスピードです。

 

このようなプロジェクト、台湾において実現できる専門部隊は沢山存在するでしょう。3億ドルもの価値がなぜついたのでしょうか。多くの人が、この企業はグローバル規模のスマートバンド企業となり、将来多くのサービスと連結されることを認めたからです。こういった事例は大陸では数多く見られます。

 

スマートホームは、台湾の将来5年間で最も重要な方向であると思います。しかし、この領域に進出している台湾企業をあまり見ることはありません。もし、皆さんがこの方向性に同意するのであれば、小米は喜んで皆さんとビジネスをしたいと考えています。

 

小米の協業戦略として、小米自身は、スマートフォン、フラットパネルディスプレイ、インターネットテレビ、ルーターに特化します。その上で、スマートバンド、空気清浄機などその他の領域についてはパートナー企業と展開しようと考えています。皆さんの中で非常にユニークで優れた製品をお持ちの方がいらっしゃれば、小米は喜んでパートナーシップを結ばせて頂きます。

 

まとめましょう。来る5〜10年、台湾の若者にとってチャンスが大きいのは、モバイルインターネット市場です。獵豹移動が成功事例です。開発のコアは3, 4人でした。それが1年半の間に米国市場に上場し、既に約25億ドルの価値がついています。こういった仕事は、台湾の若者にも絶対にできます。

 

もう一つはスマート機器の領域です。スマートホーム、スマート家具などのことで、スマートフォンを中心として、あらゆる設備を結び、全ての設備をスマート化していきます。小米はこの分野でも最大限の努力をしていきます。

 

皆さん、スピードを上げましょう。今日のインターネットにおける起業では、いかなり武勇もスピードの前には屈します。スピードは絶対に必要です。私は台湾がとても好きです。台湾には独特のリズムと雰囲気があります。しかし、裏を返せばゆったりとし過ぎているようにも思います。私は台湾のことが大好きですが、起業という観点から考えればリズムは少し足りないのです。台湾における起業活動が、北京、上海、広州、深センのように、非常に熱いものとなり、起業の雰囲気が盛り上がることを期待しています。

 

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