中国での「爆買い」 アリババのタオバオがスーパーマーケットに対してバーコードスキャンで宣戦布告

「爆買い」が日本で話題になっていますが、中国国内でも別の「爆買い」が3月8日の「婦人デー」に行われました。しかけたのはアリババグループの淘宝網(タオバオ)です。

 


 スマホによるスキャン購買、スーパーのショールーミング化(科技新報)

 

アリババは毎年3月8日の”婦人節”にて淘宝(タオバオ)網で、オンラインとリアルを繋げるO2O活動を推進している。2015年は「スキャン・ショッピングデー」と称し、スマートフォン上で淘宝網アプリを起動し、スーパーマーケットにある商品のバーコードをスキャンすることで淘宝網上でのオーダーが成立し、自宅に商品が直接届く仕組みで多くの消費者を誘引した。淘宝網側は数億元をプロモーションコストとして投入、商品によっては最大で半額で購入できるケースや、消費者側が最高で100元のクーポンを獲得するケースが見られた。この割引は、食品や日用品などスーパーマーケットの主力となる商品に適用され、淘宝網は花王やユニリーバーなどのサプライヤー側と直接契約、小売店を中抜きすることで、消費者にスーパーマーケットでもインターネットショッピングが可能であることを認知させることを目的としたものだ。

 

淘宝網

 

淘宝網が提示した資料によると、「スキャン・ショッピングデー」開始後10分で、参加者は38万人に上り、30分で4万本の洗剤、3万セットの食用油、30万パックの牛乳、30万セットのティッシュが売れた。1日の販売総額は1,000店の小売店が一日に売り上げる金額の総額に相当し、1分ごとに大型スーパーマーケットの1日の売上に匹敵したと言う。参加者は「90後」と「00後」がメインで、90後が47.3%, 00後が36.1%、合わせて83.4%であった。


 

編集後記:

中国では、アリババによるスーパーマーケットに対する宣戦布告と分析する方もいるようですが、スーパーに来て実物を見て、ネットで安く買う、正に「ショールーミング」の世界を真正面から仕掛けたという形ですね。カルフールを先頭に、かつて地方政府との関係性から一番立地を取得、その集客力を武器に、サプライヤーからとにかくお金を儲け、消費者の方を見向きもしなかった小売店。アリババは利権を使うこともなく、インターネットという武器を手に、彼らを中抜きしていく構図で戦ってきた訳ですが、それがここに極まっていくのかもしれません。消費者の方を向いて、MDをしっかりとやっていく大潤発のような小売店でないと、これから生き残っていくのは厳しくなるのかもしれません。

 

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