中国で46歳女性と26歳男性の結婚、実際には実の叔母と甥、その理由をめぐって大論争に

中国で、21歳の差がある、叔母と甥が結婚登記の申請を行い、当局に差し止められるという事件が2015年1月27日に発生しました。非常に滑稽な事件ですが、裏には中国の戸籍制度や学校への入学条件などの深い問題があります。まずは、新浪新聞の記事を見てみましょう。

2015年1月27日、県の結婚登録所に一組の男女が訪問しました。女性は50歳くらい、男性は20数歳という若さに見えました。スタッフは彼らを見た瞬間に親子と判断し、まさか、2人が身分証と戸籍証明、証明写真を提出、結婚登記の手続きを申請するとは思いませんでした。スタッフは驚き、それまでの仕事の経験から、何らかの裏事情があると考えました。2人の情報を詳しく見ると、女性は1968年生まれで、1日前に離婚手続きをしたばかり、男性の身分証には1989年生まれと記録されていました。しばらく経ち、スタッフは疑問点を発見しました。

結婚登記

彼らは、叔母と甥だったのです。実は、女性には娘がいました。彼女は娘を上海のある学校へ進学させたいと思っていました。しかし、その学校の規定では、「家長が学部卒の経歴を持ち、かつ上海に不動産を保有していること」が入学の条件になっており、彼女と夫はその条件を満たすことができませんでした。しかし、甥がその条件を兼ね備えていました。娘を上海の学校へ入学させるために、彼女は前日に夫と離婚手続きを済ませ、急いで甥と示し合わせた上で結婚の手続きに来たという訳です。この状況を掴んだスタッフは、この「滑稽な出来事」を終わらせることにしました。

中国の「婚姻法」の規定では、直接親族と三親等以内との結婚を禁止しています。当事者がこの状況を隠して結婚登記をした場合、無効となります。また、近親結婚は倫理・道徳的に相応しくないもので、当事者には法令と公共良俗を守る必要があります。

 

娘を上海の大学に入れたいという親の想いからの違法結婚の申請ということでした。記事はこれだけで終わっており、記者の名称、事案の発生期日以外は、具体的な場所や名前などは明らかにされていません。しかし、中国人にとって議論するには十分の内容だったようです。新浪weibo経由でのコメントは既に1万を超えて、増え続けています。目についたものをかいつまんで紹介します。

  • 何も滑稽じゃないし、面白くない、ただただ、この社会、政府が悲しい。
  • これ滑稽に思う?娘が学校に通う基本的権利を取得するために、政策に合わせただけ。政策が滑稽なんだよ。
  • 何かを支払う際にはなんにも必要無い。しかし、こちら側がもらう時になると、結婚証明、不動産証明、就業証、戸籍簿、社会保障証明とか、わけ分からないものがたくさん必要になる。
  • 学校の規定がダメでしょう。どこのクソ学校?
  • 社会的悲劇。現実。滑稽でもなんでもない。
  • 悲しい政策。教育資源のアンバランス。
  • アホ、アメリカ人と結婚してアメリカに行って来い。学校の要求は低いから。
  • 50歳の婆さんと20歳の小僧の結婚か、アホみたいだな!10年後には離婚だろ。夜の生活は大変なんじゃないか?
  • そこまでして、子供をその学校に入れたいの?
  • 「中国特色なんとか」だろ。分かる分かる。
  • 上海?踏まれて死ぬくらいに人が多い場所だろう?上海政府はあやまったのか?(2014年12月31日の悲劇のこと)
  • 自分の故郷の学校へ行かせず、こんな雑踏にまで来て勉強させるのは辞めたほうがいい。

などなど。10分くらいで1000コメントくらい増えていくくらいに議論がなされてます。そして、ザッと見た感じ、この2人に同情的なコメント、もしくは中国の政策に対する反発などが多いように思えます。

中国人にとって子供を良い学校に入れるということは、家族全体の大問題です。そして、学校側は完全に「機会の平等」などは意識していないことになります。日本でも優良な中高一貫系などは、親への面接などを通して間接的に、その資産価値などを指標に子供を入学させているケースもあると思いますが、中国はもっとあからさまですね。この場合は、親の学歴と不動産証明でしたが、直接的に入学金と授業料に関係の無い、アンダーテーブルの金銭を要求されるケースもあると聞いています。そして、この背後には「戸籍問題」があります。いずれにせよ、中国の政策に翻弄される親御さんと子どもたちは、大変であることは間違いないということです。

新浪新聞 郑丽敏(記者)、谢小青(通信員)

#中国 #偽装結婚 #大論争 #戸籍問題 #教育問題 #歳の差 #結婚